※上の写真=コスタリカ戦で追加ゴールを決めたネイマール(写真/gettyimages)
一巡目のペナルティーエリア内の比率は74%(20点/全27点)だったが、二巡目にペナルティーエリア内で生まれたゴールは40、実に90%ものゴールがペナルティーエリア内で生まれた。一巡目には4本も決まっていたFKが二巡目には0になったことも影響しているだろう。
二巡目の1タッチ・ゴール比率を見ると、一巡目の56%(15点/全27点)から63%へ上昇した。一方、ヘディングの割合は大きく低下している(30%→12%)。その分、割合が高くなったのが2タッチ以上によるゴールだ(30%→39%)。その背景には「二巡目」ということがあるのだろう。慎重に試合を進めたい一巡目と異なり、二巡目では「勝ち点計算」が頭をよぎる。結果、時間帯によってはオープンな展開となり、カウンター・アタックやペナルティーエリア内の守りが手薄になる。ゴールが一巡目の38から47へと大きく増加したのも同じ理由からだろう(1試合あたり2.4得点から2.9得点)。
一巡目に比べ、ゴール数が増えた二巡目。果たして、グループステージの最終戦となる三巡目はどのような展開になるのだろう。脱落の決まったチームにとっては消化試合になるが、多くのチームにとっては同時刻に開催されるライバルの動向を探りながらの神経戦になるかもしれない。やはり、多くのチームが慎重な試合運びを選ぶだろう。となれば、「間隙を突いての1タッチ・ゴール」が決勝トーナメントへの扉を開くカギとなるだろう。
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