
※粘り強い攻撃を見せた佐賀女子
写真:小倉元司

三重県熊野市を舞台に8月3日に開幕した『第70回全日本高等学校ソフトボール選手権大会』。猛暑の中、予定通りに試合は進み、大会3日目にベスト4が出そろった。
まず左上のブロックを勝ち上がったのは佐賀女子(佐賀)。3回戦の奈良女子(奈良)戦では、2点を先制されながら、粘り強い攻撃を見せて逆転で勝ち上がった。高崎健康福祉大高崎(群馬)を完封で破って、準決勝へ名乗りを挙げた。0対0の3回表、内野安打などでチャンスをつくると、四番・片岡美結が右前へ打ち返し、これが2点適時打に。先発の中村美瑠がピンチを背負いながらもホームを踏ませなかった。
日本代表を経験しているエース・後藤希友に注目が集まる中、左下のブロックは東海学園(愛知)が前評判通りに順当に勝ち上がった。3回戦の福岡大附若葉(福岡)を無失点コールドで退けると、比叡山(滋賀)にも許した安打はわずかに1本だけ。打っても、後藤がこの試合の5点のうち4打点をたたき出すなど、投打に乗りに乗っている。

後藤希友が投打に大活躍、乗りに乗る東海学園 写真:小倉元司
右上のブロックを勝ち上がったのは、兵庫大附須磨ノ浦(兵庫)。3回戦の笠田(和歌山)とのシーソーゲームを制したことで勢いに乗った。準々決勝の花巻東(岩手)戦では、終始主導権を握る。1点リードの5回表、花巻東が三番・高橋まひろを歩かせ、四番・炭谷遥香との勝負に出たところを、炭谷が豪快な満塁本塁打。炭谷は守備でも、先発した2年生の和田凛をよくリードした。

炭谷の豪快な満塁弾で逆転の兵庫大附須磨ノ浦 写真:大久保亘
そして、右下のブロックは創志学園(岡山)が難しい相手を次々に下して勝ち上がった。3回戦では、地元の熱い声援を受ける津商業(三重)と対戦。四番・井田芽衣のソロ本塁打などで快勝した。準々決勝の相手は、初出場でここまで勝ち上がり波に乗る花咲徳栄(埼玉)。ここでもエースの坂本実桜が1安打完封のピッチングを見せた。

エース・坂本が1安打完封に抑え、連覇を狙う創志学園 写真:小倉元司
明日の準決勝の組み合わせは、佐賀女子×東海学園、兵庫大附須磨ノ浦×創志学園。決勝に残るのはどのチームか。熱い戦いに注目を!
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