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2018-07-19

ソフトボール 『カナダカップ応援日記』(5)

※大会のオープニングセレモニーで入場する女子GEM2日本代表の選手たち
写真◎Derek Guscott/ソフトボール・マガジン
文◎Kiyomi Guscott

 カナダで開催されている『カナダカップ ショーケースゴールドトーナメント』に参戦中の女子GEM2日本代表(U16)の模様を、現地在住記者のガスコット清美(Kiyomi Guscott)さんがお届けする『カナダカップ応援日記』。好評だった昨年に続き、今年も日本選手団の活躍の模様をお伝えしていきます。今回は、予選リーグ第3、4戦、オープニングセレモニーのお話です。(ソフトボール・マガジン編集部)

投打がかみ合い、開幕4連勝

 大会3日目の今日は午前8時からと午後3時からの2試合に挑んだ。第3戦の相手はRed Deer Rage(以下、RDR)。日本は初回、渡辺己湖(創志学園高)のソロ本塁打を皮切りに大量5得点を挙げると、3回に3点、5回に2点追加。投げては先発の湯田結那(帝京安積高)が無失点に抑え、10-0の5回コールド勝ちを収めた。

※RDR戦で味方に大量点をもらい相手打線を零封した湯田
写真◎Derek Guscott/ソフトボール・マガジン

※ホームランを打った者だけに贈られる名誉のミニドーナツを受け取る渡辺
写真◎Derek Guscott/ソフトボール・マガジン

 第4戦の相手はFraser Valley Fusion 02(以下、FVF)。日本は2回、二死から六番・山根葉月(創志学園高)、七番・井上美樹(東海学園高)の連打で一・二塁のチャンスをつくり、八番・杉浦穂華(千葉経済大附高)の適時三塁打で2点を先制。投げては先発の山下千世(浜松市立高)がノーヒットノーランの活躍を見せ、4-0で4連勝を飾った。

※4回に四球を出し完全試合とはいかなかったが、ノーヒットノーランを達成した山下
写真◎Derek Guscott/ソフトボール・マガジン

※FVF戦で2回に三塁打、6回に二塁打と大活躍の杉浦は「楽しんでできれば結果がついてくると思う。このままの雰囲気で”全勝優勝”目指して頑張ります」と力強く答えた
写真◎Derek Guscott/ソフトボール・マガジン

他チームからも大人気!

 この日は夕方からオープニングセレモニーが行われた。日本代表は他チームの選手たちから大人気。次から次へと「一緒に写真撮ってもいい?」と声を掛けられていたのが印象的だった。

※次から次へと他チームの選手が集まり、一緒にみんなで記念撮影
写真◎Derek Guscott/ソフトボール・マガジン

※オープニングセレモニーの様子
写真◎Derek Guscott/ソフトボール・マガジン

 話は少し変わるが、私がライターとしてスポーツの取材を始めたころ、大ベテランのカメラマンに「写真」の呼び方の違いについてこんなことを言われたことがある。

「写真にはピクチャーとフォトグラフの二通りの呼び方があるけど、ピクチャーはその場面を切り取るもの、フォトグラフはそのときの思い出ごと切り取るものだと僕は思う。だから僕は”フォトグラフ”を撮るように心掛けているんだよ」と。 

 私はこの大会中、何枚のフォトグラフを撮れるだろうかーー。

 女子GEM2日本代表の笑顔を見ながら、ふとそんなことを思った。選手たちには、明日も見ている人すべての心に残るような清々しいプレーを期待している。

※オープニングセレモニーでの入場前、さわやかな笑顔を見せる選手たち
写真◎Derek Guscott/ソフトボール・マガジン

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