11月29日(水)~12月4日(月)まで、台湾・台中で開催予定の『第11回アジア女子選手権大会』に向けて、千葉県印西市にて合宿中の女子日本代表を訪ねた。
今回選出の17名は、すべて日本リーグ所属の実業団選手。10月末もしくは11月上旬(決勝トーナメント進出チーム)に日本リーグでの戦いを終えた選手たちは、しばしの休息を挟んで11月18日に合流。20日から千葉県印西市の松山下公園野球場にて合宿を張っている。
「日本リーグが終わってからの休み明けなので、まだみんな本調子ではない」(宇津木麗華監督)としながらも、さすがは選ばれし17名の選手たち。次々と練習メニューをこなしていた。
宇津木監督就任当初から打撃強化を課題としてきただけに、打撃練習には力が入る。午前中は、泉礼花、中野花菜がバッティングピッチャーとなり、走者をつけての打撃練習、午後にはトスバッティング、男子大学生の球を打つフリーバッティングを行った。
フリーバッティングでは、宇津木監督と山路典子コーチが、バックネット裏から選手たちのスイングを確認。「小さくても一発を打てるような選手でないと」と小柄な打者にも長打を求める。当てるだけでは、打席でプレッシャーをかけることができない。一番から九番まで、スキのない打線をつくらなければ、世界で勝つことはできないのだ。
長打を打つためのポイントになってくるのが、前のヒザの使い方だ。うまく使えていない選手に対しては、その都度アドバイスを送る。それは、低めの球であっても同じ。ヒザを柔らかく使って、バットにボールを乗せて遠くに運ぶ。
そのためには、身体の使い方や体力トレーニングも大切になってくる。午後からの打撃練習を終えると、杉浦千恵子トレーナーの指導の下、階段登りや、隣接した陸上競技場でのラン系トレーニングなど、最後まで身体をいじめ抜いた。
今回、チームは出場するアジア女子選手権は、これまで世界女子選手権の予選を兼ねた大会として参加してきたが、次回の世界女子選手権が日本開催(2018年8月2日~12日/千葉県千葉市、成田市、市原市、習志野市)となる関係で、今大会は純粋に覇権を争うことになる。
2年前の2015年大会が延期となったため、遡ると前回参加は2013年。このときは決勝で中国に敗れて大会4連覇を逃しているため、そのときのリベンジを果たし、「アジアに敵なし」を証明したいところだ。「優勝する強い思いを戦ってきたい」と宇津木監督が話せば、主将を務める山田恵里は、「海外で戦うとストライクゾーン等も違ってくる。どんな状況でも勝ちにこだわっていきたい」と大会へ向けて意気込みを語った。
日本代表は25日(金)まで千葉県印西市で調整を行い、大会の開催地となる台湾・台中へと旅立つ! ガンバレSOFT JAPAN!!
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