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2017-10-13

女子2部リーグ順位決定節! 優勝して1部昇格を果たすのはどこか?

女子2部リーグ最後の戦い

 いよいよ明日14日から2日間、日本女子2部リーグ最終節である第5節が、群馬県館林市の高根運動場で行われます。

 この第5節は、アドバンスセクション7チーム、ホープセクション7チームの計14チームが一堂に集い、それぞれのセクションで、第4節までを終えて同じ順位のチーム同士が対戦する「順位決定節」になっています。

 まず初日の14日に、同順位チームの対戦を実施。翌15日に、前日に行われた高い順位対決の敗者と低い順位対決の勝者が戦い、勝ったチームの総合順位が上になります。

 いずれのチームも、違うセクションのチームを破って一つでも上の順位でシーズンを終えたいと思い、一年間かけて培ってきた力をぶつけ合います。

女子2部リーグの今シーズン最後を飾る2日間で、順位を決める熱い試合が繰り広げられる

 その中でも、各セクション上位2チームには優勝のチャンスがあり、優勝すれば来シーズンに1部リーグへ昇格することができます。

 初日にセクションの2位同士と1位同士の対戦があり、1位同士の対戦で勝ったチームが翌日の優勝決定戦に進出することができます。

 そして、1位同士の試合で敗れたチームと2位同士の試合で勝ったチームが2日目に戦い、そこで勝ったチームが優勝決定戦に進むことができます。

 今年は、アドバンスセクションの1位がNECプラットフォームズ、2位が靜甲。ホープセクションの1位が大垣ミナモ、2位がDream Citrineでした。この4チームが昇格の椅子を巡って争うことになります。

昇格を目指す4チーム①

 それでは、昇格を目指す上位4チームの今年ここまでの戦いを振り返ってみましょう。

 アドバンス1位のNECは、昨年1部リーグ最下位となって2部に降格したチームです。今年は1年で1部復帰を果たすことを目標に戦ってきました。

 その思いが成績に表れています。開幕から連勝街道をひた走り、第4節の最終戦で靜甲に敗れただけで、11勝1敗でレギュラーシーズンを駆け抜けました。総合的に見て、昇格候補一番手と言えるでしょう。

 チームの中心は、主将で一番打者を担う和田美樹選手です。打率は驚異の.656。出塁率は.733で、長打率1.281と、いずれも信じられないほど高い数字を残しています。和田選手以外にも打線に穴は少なく、投手陣もエースの三木綾菜投手を筆頭に安定した3投手が控えます。

NECの安定した投手陣の中でエースを担う三木。昇格へ向けて最後の力を出し切る

 アドバンス2位は、そのNECに土を付けた靜甲です。チームを率いて8年目になる森辰夫監督の下で着実に力を付け、今年はセクション2位でフィニッシュしました。

 エースの勢村香織投手はツーステップで勢いの良いボールを投げ込み、打っては佐藤友麻選手、野木利佳子選手、山崎奈美佳選手、中尾萌選手と功打者ぞろい。投打がかみ合えば、2011年以来の1部リーグ入りも見えてきます。

2011年以来の1部リーグへ――。靜甲はチーム一丸となって念願の昇格を目指す

靜甲の大黒柱である勢村。開幕から好調を維持する右腕がチームを引っ張る

昇格を目指す4チーム②

 一方のホープでは、大垣ミナモが2014年から4年連続1位に輝きました。「4度目の正直」へ向け、勝負の2日間に臨みます。

 今年は2年目の田島萌愛選手、新人の下條さくら選手、平川穂波選手といった若手が大きく成長して主軸に。また投手陣でも、新人左腕の竹原由菜投手が防御率0.61という安定感を見せました。この若い力と経験豊富な選手たちの力を合わせ、悲願達成を期しています。

これまで何度も惜しいところで昇格を逃した大垣ミナモ。今年こそ悲願達成なるか

新人ながら捕手として定着した大垣ミナモの平川。初めての大一番に挑む

 ホープの2位は、Dream Citrine。昨年は優勝決定戦で日本精工に敗れ、入替戦で伊予銀行に屈するなど、2度の昇格のチャンスを生かせませんでした。それだけに、今年こそはという意気込みは強いでしょう。

 守備力は2部リーグ屈指。そのバックを信頼して打たせる投球を心掛けることで、松本菜摘投手が成長しました。林聖恵選手をはじめ粘り強い好打者が多い打線は、つながりが持ち味です。さらに、チームには昨季の悔しい経験が刻まれており、それが最終節で生かされるでしょう。

Dream Citrineは昨年、チーム発足1年目ながら昇格の一歩手前まで来た。今年こそと誓う

Dream Citrineをけん引する主将の林は、4割を超える高打率を誇るトップバッターでもある

 昇格という目標に向けて戦ってきた今シーズンの、集大成となる大一番が、いよいよ始まります。ソフトボール・マガジンでは、11月24日発売の1月号で、この最終節の模様をお伝えします。

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