8月27日に行われたJAPAN CUP決勝で、日本がアメリカを破り、昨年に続く連覇を達成した。
毎年、世界の強豪国が参加して行われるJAPAN CUP。今年は現在の世界ランキング上位4カ国である日本、アメリカ、カナダ、オーストラリアが集い、過去最高レベルの大会となった。
2日間に渡って実施された総当たりの予選リーグを終え、1位はアメリカ、2位に日本。最終日の27日は、この2カ国による決勝が行われた。
先制したのはアメリカ。日本の先発投手・藤田倭(太陽誘電)の立ち上がりを攻め、1回表に三番・モールトリーの適時二塁打で1点を奪った。
しかし日本もその裏、三番・洲鎌夏子(豊田自動織機)がセンターにライナーで飛び込むホームランを放ち、すかさず同点とする。
その後は、藤田とアメリカの左腕・オトゥールの投げ合いが続く。日本は4回に上野由岐子(ビックカメラ高崎)へと継投。投手戦の色合いが強まった。
だが、その上野が打たれてしまう。5回に1点を失うと、6回には適時打に押し出し死球と2失点。日本は1-4と3点のリードを許し、最終回の7回裏の攻撃を迎えた。
ここから日本は驚異の粘りを見せる。河野美里(太陽誘電)の安打を皮切りに打線がつながり、市口侑果(ビックカメラ高崎)の適時打などで同点に追いつく。最後は二死満塁から四番・藤田の犠飛でサヨナラ勝利。劇的な形で連覇を成し遂げた。
逃げ切りを図るアメリカが次々と繰り出す投手をことごとく攻略し、3点差をひっくり返した「劇勝」に、スタンドの盛り上がりも最高潮に達した。あるいは、このスタンドの盛り上がりこそが、サヨナラ勝利を生み出したとも言える。
今大会の開催地は、群馬県高崎市の城南野球場。高崎市をホームタウンとするビックカメラ高崎の監督を昨年まで務めた宇津木麗華監督も、「観客の後押しが力になった」と感謝の思いを口にした。
3年後、2020年の東京オリンピックでも、ホームの大歓声が日本に金メダルをもたらしてくれるかもしれない。そんな期待が膨らむJAPAN CUPとなった。
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