
世界一を争うアメリカとの日米対抗も、本日が最終戦。1勝1敗で迎えた3戦目は、2020年東京オリンピックの決勝会場を予定している横浜スタジアムで行われた。
日本の先発を担ったのは藤田倭。2回に自らのバットで先制点をたたき出したソフトボール界が誇る二刀流は、投げてもコーナーを突く投球で3回まで無失点に抑える。
先発を務めた藤田。「二刀流」として先制タイムリーも放った
しかし、4回に日本でプレー経験があるバレリエ・アリオトに本塁打を浴び、藤田は降板。濱村ゆかりを挟んで、エースの上野由岐子がマウンドに上がる。それでもアメリカに傾いた流れを止められず逆転されると、6回には上野がアリー・アギレラに一発を喫して、1対3とリードを2点に広げられた。
迎えた最終回の7回裏、日本は先頭の佐藤みなみが内野安打で出塁すると、四球が重なり二死満塁とする。ここで四番の山本優が、甘く入ってきたボールにバットを一閃。打球は右翼フェンスを越える逆転サヨナラ満塁本塁打となった。

不振に苦しんでいた山本だったが、見事に四番の仕事を果たした
劇的な勝利を収め、日米対抗を勝ち越しで終えた日本。殊勲の山本は「みんながつないでくれたから打てました。3年後、ここでオリンピックが開催されますが、日本が金メダルを獲れるように頑張りますので、ソフトボールの応援をよろしくお願いします!」と集まった観衆に応えた。
また、宇津木麗華監督は「投打の若い選手に新たな試みをさせて、まだ課題はあるものの、手応えも得た」と総括。東アジアカップと合わせて充実の1週間を終えた日本代表は、来月には海外遠征を実施し、さらなる強化を図る。
今回の「日米対抗」の分析など、日本代表を7月24日発売のソフトボール・マガジン9月号でたっぷり特集します!
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