6月18日(日)から青森県弘前市・はるか夢球場にて行われた第6回東アジアカップは、日本の2年ぶり5度目の優勝で幕を閉じた。「あくまで通過点ですが、優勝できてうれしいです」と顔をほころばせた宇津木麗華監督。チャイニーズ・タイペイとの決勝戦は、試合序盤から打線が爆発。三番・河野美里、四番・洲鎌夏子、五番・山本優のクリーンアップが機能し、計17本の安打を奪って8対0(5回コールド)で勝利した。予選リーグに限っても、4試合で25得点(うち3試合が5回コールド)は断トツの数字。新生日本代表がスタートした当初、打力アップを課題の一つに上げていたが、形となって表れてきたようだ。また、藤田倭、濱村ゆかりを中心に戦った投手陣も全5試合で4失点と、失点を最小限に抑えて攻撃のリズムをつくった。さらには、現役高校生の勝股美咲が、中国戦で5回参考記録ながら完全試合を達成するなどうれしい収穫もあった。
また、チャイニーズ・タイペイ、韓国、中国に勝利しながらもTOP日本代表に敗れて、最終順位決定戦進出を逃したGEM4(U23)の活躍も忘れてはならない。実業団、大学生が混在するチーム構成ではあったが、大会直前に行われた福島での第1次強化合宿を経て、試合を重ねるごとに結束力を増していった。チームを率いた伊藤良恵監督は「チーム結成から10日間でコミュニケーションを取れたこと、つないで点が取れたことは良かった」と好評価。TOP日本代表に敗れたことに関しては、「負けはたことは悔しかったでしょうが、その悔しさがないと成長はない。トップにつながるカテゴリーなので、これから個々がどうアピールしていくか。与えられてやるような選手ではいけない。強くなっていくには自分次第」と選手たちにエールを送った。今後は、7月14日~17日に千葉県君津市での強化合宿の予定が組まれている。
なお、TOP日本代表は、6月23日、24日が宮城県仙台市・シェルコムせんだい、25日が神奈川県横浜市・横浜スタジアムにて日米対抗に挑む。試合日程は下記のとおり。
■第1戦_シェルコムせんだい
6月23日(金)18:30試合開始
■第2戦_シェルコムせんだい
6月24日(土)13:00試合開始
■第3戦_横浜スタジアム
6月25日(日)13:30試合開始
今大会の模様は、7月24日発売のソフトボール・マガジン9月号に掲載予定です。
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