アメリカンフットボールの世界最高峰・NFLは、現地9月17日(日本時間18日)と9月20日(日本時間21日)に2026年レギュラーシーズンWeek2の14試合が全米の各地で開催された。エースQBの負傷、復活、記録達成という悲喜こもごものドラマがあった。オーバータイム2試合を含む熱戦の結果をお届けする。
ビルズ強し QBアレンがラン・パス合計で5TD ライオンズは守備崩壊2026年9月17日サーズデイナイトゲームバッファロー・ビルズ ○41-31● デトロイト・ライオンズ

ビルズは新造の本拠地ハイマーク・スタジアム初のレギュラーシーズン戦でライオンズを撃破した。QBジョシュ・アレンが3TDパスに2TDランを加える計5TDの大活躍を見せ、攻撃をけん引。ビルズは前半だけで27得点を挙げるなど計446ヤードを獲得した。ライオンズはQBジャレッド・ゴフがパス327ヤード4TDと奮闘した。しかし故障者を抱える守備陣が序盤から崩れ、ビルズに最初の4シリーズ連続得点を許すなど41失点。この2試合で71失点している。
QBワトソンが2年ぶり復活勝利、ブラウンズに光差す2026年9月20日
クリーブランド・ブラウンズ ○23-19● タンパベイ・バッカニアーズ

ブラウンズがバッカニアーズを破り、今季初勝利。最大の立役者はQBデショーン・ワトソンだった。2024年以降、アキレス腱断裂で長期離脱を強いられ、復帰戦となったWeek1は精彩を欠いたが、この試合ではパス24/30、238ヤード、2TDでターンオーバーなしと見事に復活。第4QにはTEブレイク・ホワイトハートへの17ヤードTDパスで逆転し、勝利を決定づけた。ワトソンの先発勝利は2024年9月以来ほぼ2年ぶり。雨と落雷による2時間12分の中断を乗り越えたのも大きい。エースQBはだれなのか、まだ議論は続くが、ブラウンズは再建への希望を見いだした。
カロライナ・パンサーズ ○34-3● アトランタ・ファルコンズパンサーズはQBブライス・ヤングがパス3TDなど、オフェンス好調。ファルコンズは2試合でわずか16得点。
ニューオーリンズ・セインツ ○24-17● ボルティモア・レイブンズセインツが試合残り1分28秒で4thダウンで、タイラー・シャックのQBスニークで勝ち越しのTD。3rdダウンでTD出来なかった後、FG(フィールドゴール)をトライしない、驚きの選択だった。ビデオ判定の後もTDは覆らなかった。
ミネソタ・バイキングス ○9-3● シカゴ・ベアーズバイキングスがロースコアゲームを競り勝った。第1週で59点のベアーズはわずか3得点。QBケイレブ・ウィリアムスの故障(ハムストリングス)も心配。
シンシナティ・ベンガルズ ○20-6● ヒューストン・テキサンズベンガルズが開幕から連勝。ディフェンスがテキサンズをゼロTDに抑える奮闘。オフェンスではQBジョー・バロウとジャマー・チェイスのホットラインで2TD。スコア以上の安定感を見せた。
ニューイングランド・ペイトリオッツ ○20-3● ピッツバーグ・スティーラーズペイトリオッツQBメイは不調だったが、ディフェンスが勝利を呼び込んだ。42歳のスティーラーズQBアーロン・ロジャースを標的に4サックを浴びせた。
グリーンベイ・パッカーズ ○20<OT>17● ニューヨーク・ジェッツパッカーズがオーバータイムで勝ち切った。QBジョーダン・ラブがパスで2TD。ジェッツは2戦ともディフェンスは機能しているが、この日は勝利にあと一歩届かず。
人工芝上69度、灼熱の戦いはイーグルスが逆転勝ちフィラデルフィア・イーグルス ○24-20● テネシー・タイタンズ

イーグルスは灼熱の敵地でタイタンズを下し、開幕2連勝。序盤は試合を支配しながらも、QBジェイレン・ハーツが3サックと2インターセプトを喫し、そのミスから10失点。さらに気温が37℃、体感温度41℃、人工芝上は69℃に達する過酷な暑さに苦しめられた。RBセイクオン・バークリーも負傷したが、試合残り9秒、ハーツがWRダリウス・クーパーへ決勝TDパスを通して逆転勝ちした。タイタンズは2年目QBキャム・ウォードがパス183ヤードを投げ、自ら2TDランを決める健闘を見せたが、終盤の勝負どころであと一歩及ばなかった。
デンバー・ブロンコス ○20-13● ジャクソンビル・ジャガーズブロンコスが第4Qに2TDで逆転勝ち。新加入のWRジェイレン・ワドルがパスレシーブ136ヤードを記録した。
ラスベガス・レイダース ○26-14● ロサンゼルス・チャージャーズレイダースが開幕連勝。2020年以来初めてアウェイでチャージャーズに勝った。QBカーク・カズンズがパス253ヤード3TDと実力を発揮した。
シアトル・シーホークス ○31-7● アリゾナ・カーディナルスス―パーボウル王者シーホークスが力の差を見せて開幕2連勝。オフェンスでは代役QBドリュー・ロックがWRジャクソン・スミス=ジグバにパスで3TDを決め、ディフェンスはカージナルスをファーストダウン10回、トータル151ヤードに封じ込んだ。
両QBが明暗分ける プレスコットはロモのTD記録更新 ダニエルズは左ひじ脱臼 ダラス・カウボーイズ ○37-20● ワシントン・コマンダース

カウボーイズがコマンダースを下した。両軍QBの明暗が鮮明に分かれた。ダラスのQBダック・プレスコットは279ヤード、4TD・0INTの完璧な内容で攻撃をけん引。通算249本目のTDパスは、トニー・ロモが保持していたチーム最多TDパス記録を更新した。一方、コマンダーズQBジェイデン・ダニエルズは機動力を生かしてチームを支え、TDパスとランで接戦を演出していたが、前半終了間際に左肘を脱臼して無念の途中退場。昨年に続く同じ箇所の負傷で、チームに大きな衝撃を与えた。後を継いだマーカス・マリオタの反撃も及ばず、記録達成に沸くプレスコットと、再び負傷に泣くダニエルズという対照的な結末となった。
サンフランシスコ・49ers ○35-13● マイアミ・ドルフィンズ

49ersがドルフィンズを圧倒し、開幕2連勝。豪州遠征明けの疲労を感じさせない強さを見せつけた。QBブロック・パーディは22投20成功、287ヤード、2TDパスに加え1TDランを記録し、一時は18連続パス成功をマークした。RBクリスチャン・マキャフリーは2つのTDランを挙げ、スーパーボウル時代で史上4番目の速さとなる通算100TDに到達した。ドルフィンズはQBマリク・ウィリスが4サックを浴びるなど苦戦し完敗となった。
マホームズが完全復活のパス382ヤード3TDカンザスシティ・チーフス ○33<OT>30● インディアナポリス・コルツ

チーフスはオーバータイムでコルツを退けて開幕2連勝。オフェンスは今季最高の出来で、QBパトリック・マホームズが382ヤード、3TDを記録して完全復活。TEトラビス・ケルシーも101ヤード1TDと活躍し、RBケネス・ウォーカーⅢは117ヤードを走っただけでなく、OTでは勝利を呼び込むパスレシーブも記録した。さらにスピードが武器のWRタイクォン・ソーントンもビッグプレーメーカーとしてブレークの予感が漂った。しかし試合は楽勝ではなかった。
コルツはランとショートパスを軸に、互角の展開に持ち込み、前半だけで20得点。QBダニエル・ジョーンズ、RBジョナサン・テイラーらがチーフス守備を苦しめた。延長では微妙な判定でコルツが命拾いした。しかし最後はコルツが勝ちを狙わず同点狙いのFGを選択。そこからボールを取り戻したマホームズとウォーカーがKハリソン・バトかーの決勝FGを演出し、勝負強さの差でチーフスが競り勝った。