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2020-09-23

【陸上】日本選手権展望・男子200m/ベテランの飯塚が軸に

10月1日(木)からデンカビッグスワンスタジアム(新潟)で開催される陸上の第104回日本選手権。男子200mは2大会連続五輪出場中の飯塚翔太(ミズノ)が優勝争いの軸となる。

上写真=レースを重ねるごとに調子を上げてきている飯塚
撮影/中野英聡(陸上競技マガジン)

男子200mデータ

→競技日程
10月2日(金)/予選:17時05分~
10月3日(土)/決勝:17時50分
→記録
日本記録 20秒03/末続 慎吾(ミズノ・2003年)
大会記録 20秒03/末続 慎吾(ミズノ・2003年)

代表経験者の現状

 昨年度優勝のサニブラウン・アブデル・ハキーム(タンブルウィードTC)が日本選手権を欠場、今季は200mで日本ランク2位(20秒51/+1.4)につける桐生祥秀(日本生命)も100mのみのエントリーとなるなか、2年ぶり4度目の優勝を狙う飯塚翔太(ミズノ)が優勝候補筆頭か。

 飯塚は8月23日のゴールデングランプリ(GGP)では原翔太(スズキAC)に0秒23の差をつけて快勝した。100mでは8月2日の静岡県選手権では10秒13(+2.0)と自身2番目の好タイムで走り、9月6日の富士北麓ワールドトライアルでも優勝。前半のスピード強化が進んでいることをうかがわせた。9月20日の全日本実業団対抗選手権200mでは今季の日本ランク1位となる20秒47(+1.2)で優勝し、「走りは良くなってきている」と徐々に手応えをつかみつつある。新型コロナ禍の影響で世界的に11月30日までの記録は五輪出場資格の対象外となるが、東京五輪の参加標準記録(20秒24)に近い記録を目指したい。

 この種目の18年ジャカルタ・アジア大会金メダリストの小池祐貴(住友電工)は、富士北麓に20秒76(-0.6)で優勝したが、全日本実業団を欠場。日本選手権は100m、200mともにエントリーしているが、どのような状態で大会に臨めるのかがポイントとなる。昨年のドーハ世界選手権代表だった山下潤(ANA)は、GGP5位、Athlete Night Games in FUKUI(8月29日/以下、福井)3位と出遅れ気味だ。同じく世界選手権代表だった白石黄良々(セレスポ)も、故障明けのため、復調途上だ。

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