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2020-09-19

【陸上】「やりを引くタイミングが合うように」北口が新助走に手ごたえ

熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で行われた全日本実業団、大会2日目。最初の決勝種目となった女子やり投に北口榛花(JAL)が出場。6投目に63m45をマークし、大会記録での優勝を果たした。

写真上=目標としていた大会新での優勝を決め、ガッツポーズを見せる北口
(中野英聡/陸上競技マガジン)

最初から投げられるように

 大会2日目となった19日、最初の決勝種目の女子やり投に北口榛花(JAL)が出場した。8月23日に行われたセイコーゴールデングランプリ(GGP)に続いて二戦目となった今大会。一つの目標として掲げていたという、大会記録(60m86)を2m59更新する63m45をマークし、優勝を果たした。

 助走スピードを上げるために、昨季よりも保持走を2歩増やし、クロス走を2歩減らす助走に変えている北口。GGPの際には、「クロス走を減らした分、やりを引く時間が短くなって安定していない」と反省を口にしていたが、今大会はその課題も改善。「ゴールデングランプリより確実に成長した自分を出すことができました。以前に比べてだいぶ意識をしなくても速いスピードで走れるようになってきましたし、クロスの歩数を減らしてから遅れていたやりを引くタイミングも合うようになってきています」と今季改善している助走を評価した。

「5、6投目でやっと良い投てきができました。5投目よりも6投目の方が技術面よりも投げることに重点を置いて投げることができました」と強く意識をしなくても修正してきた点が投てきに出せるようになった。

日本選手権に向けては、「今回は、5投目まで良い投てきができなかったので、最初からしっかりと投げられるように残りの期間で準備をしていきたい」と意気込んだ。

文/常盤真葵(陸上競技マガジン)

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