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2020-10-02

【陸上】やり投げは男女ともに最終投てきでの逆転劇! 男子は新井が7連覇、女子は佐藤が初優勝

最終投てきで逆転優勝を決めた新井(左)と佐藤(右) 撮影/田中慎一郎(陸上競技マガジン)

第104回日本選手権・初日(10月1日)/この日は決勝7種目が行われ、やり投げでは男女共に最終6投目で逆転する劇的な展開に。男子は新井涼平(スズキ)が7連覇、女子は佐藤友佳(ニコニコのり)が初優勝を飾った。

 女子やり投げは1投目に59m03をマークした佐藤がそのままリードを保つ展開に。今季、唯一の60m台(63m45)をマークし優勝候補だった北口榛花(JAL)に4投目に59m30をマークされ逆転されるものの、佐藤は最終投てき者として放った最終6投目は59m32。北口をわずか2cm上回り、日本選手権初優勝を飾った。

 「最後は60mを投げれば勝てるんだと思って投げました。今季は技術面を意識して取り組んできて、8月のゴールデングランプリ、9月の全日本実業団と試合を通じて得た課題を修正して臨みました」
新型コロナ禍のなか、技術面での取り組みを中心に行なってきた
「60mを投げれば勝てる」と思って臨んだ最終投てきで逆転 撮影/田中慎一郎

 男子やり投は新井涼平(スズキAC)が最終6投目に81m57を投げ、5投目に80m07をマークしトップに立ったディーン元気(ミズノ)を逆転し、日本選手権7連覇を達成した。

 8月23日のゴールデングランプリでは、5投目でリードを奪った新井だったが、6投目にディーンが7年ぶりの80m台となる84m05を投げ逆転負けを喫していた。

「ケガなどもあったのですが、彼の84mがあったからできる限り準備をして日本選手権に臨もうと思った」

 同い年のふたりのライバル関係は長年にわたり続いてきたが、互いに紆余曲折の時期を経ながら、いまだその関係性が変わっていない。強い選手と戦うことについて「久しぶりに本当に楽しめました」と充実の表情で振り返った。
健闘を称えあう新井(左)とディーン(右) 撮影/中野英聡
 以下、初日の決勝種目優勝者。

★1日目の優勝者

→女子走高跳
津田シェリアイ(築地銀だこAC) 1m78 初

→女子棒高跳
那須眞由(RUN JOURNEY) 4m20
2年連続2回目

→女子走幅跳
高良 彩花(筑波大) 6m32(+0.5)
2年ぶり3回目

→男子砲丸投
幸長 慎一(四国大) 17m77 初

→男子やり投
新井涼平(スズキ) 81m57
7年連続7回目

→女子砲丸投
髙橋由華(九州共立大) 15m26 初

→女子やり投
佐藤友佳(ニコニコのり) 59m32 初

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