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2019-02-14

社会人投手の変化球解説 〈NTT西日本・吉元一彦のツーシーム〉

吉元一彦[NTT西日本]

PLOFILE
よしもと・かずひこ/1986年12月29日生まれ。大阪府出身。182cm76kg。右投右打。汎愛高-大阪産業大-NTT西日本。小5でソフトボールを始め、中学時代は軟式野球部。外野手、遊撃手、捕手などを務め、高校入学時に投手へ転向。1年秋からベンチ入りし、2年春に府8強。同年秋からエースとなるも目立った実績は残せず。3年夏は初戦で岡田貴弘(現・オリックス)擁する履正社に敗れた。大学では1年秋からリーグ戦に登板。2年春から主戦となり最優秀投手を受賞。2年秋はリーグ優勝を果たして明治神宮大会に出場。4年春に敢闘賞を獲得し、同年秋もリーグ優勝に貢献した。2009年にNTT西日本へ入社。1年目から先発の柱として登板を重ね、11年には都市対抗8強。同大会には昨年夏まで10年連続出場中(補強含む)。15年は二大大会で8強に導き、ともに大会優秀選手に選出。18年はリリーフとして二大大会でマウンドに立った。

※写真上=吉元一彦[NTT西日本]
写真◎ベースボール・クリニック

ツーシームの解説

〈握り方のポイント〉
 人さし指と中指を大きめに広げ、縫い目が広がっている部分に添える。縫い目に対しては真上に乗せるのではなく、両指の親指側を縫い目に添わせる。

〈投げ方のポイント〉
 腕を外側に捻ろうとすると球が抜けるため、直球と同じように指先で切っていく。吉元投手のツーシームは130キロ前後で直球との球速差がないため、直球が走っていないときはあえて抜く感覚で投げることもある。

〈使い方のポイント〉
 両指の親指側を縫い目に添わせることで自然とシュート回転が掛かり、左打者からは逃げていく軌道、右打者には食い込む軌道になる。右打者の外角ボールゾーンから変化させてストライクを取るのも有効。

その他の球種

ストレート

カーブ

スライダー

文◎ベースボール・クリニック編集部
(この記事はベースボール・クリニック2016年8月号掲載『球道自在』の内容を再編集したものです)

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