熊本工・村上仁将の投球フォーム。2019年夏の甲子園1回戦(対山梨学院高、山梨)では6回からリリーフ登板し、延長12回まで7イニングを投げて被安打7、4奪三振、1四球で無失点に抑えた。試合は熊本工が3対2でサヨナラ勝利を収めた。

プレートの踏み位置の変更が
生んだ右打者内角への角度

「ランナーを背負ってからのピッチングは燃えるものがある」と自ら語るメンタルは一つの武器。指導する田島圭介監督も「一番信頼している投手」と3年生の林彪太郎、蓑茂然の後を任せる継投を確立させた。

写真/ベースボール・クリニック

 夏の熊本大会では登板した4試合はいずれもリリーフ。17イニングで失点はわずかに1と安定感が光った。

 それを引き出した工夫の一つがプレート位置を三塁側から一塁側に変えたこと。これにより右打者の内角への角度が生まれ、スライダー、カットボールを織り交ぜてストライクゾーンの横の幅を使えるようになったという。

「右投手がプレートの三塁側を踏む場合、右打者の内角は角度的にも狭くなりますが、一塁側を踏むことで角度が広がり、気持ち的にも大胆に投げられる気がします。結果的に村上も右打者内角へのストレートを使えるようになって、安定感が増してきました。左打者に対しても内角にはスライダーやカットボール、外角には強いストレートとチェンジアップが使えるようになり、配球の幅が広がったようです」

 敗れた関東一(東東京)戦でも、同じくリリーフで3イニングを四死球ゼロのピッチング。甲子園では10イニングで1四球と高い制球力を披露した。

村上仁将(むらかみ・まさゆき)
熊本県・八代市立第三中出身
170cm73kg/右投左打

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