今年度「SUPER PONY ACTION 2020」をスタートさせる中学硬式野球・ポニーリーグ。協会の理念である「Protect Our Nation’s Youth(国の宝である青少年の成長を守る)」の下、多くの施策を打ち出 した。成長期にある年代の選手たちの障害予防、ならびに無限の可能性の探求と育成を進めていく。

上の写真:ポニーリーグでは投手の障害予防と育成を両立する思考で、投球数制限や球種の制限などの施策を 実施していく。写真はイメージ

投球障害予防と投手育成の両立を目指す積極策

「SUPERPONYACTION2020」の大きな柱は、学年に応じた試合での投球数制限と週間投球数の目安を定めたこと(表)。さらに中学1年生は変化球を全面禁止とし、中学2年生はスライダーなどの体に負荷がかかる変化球を禁止した。

画像1: 投球障害予防と投手育成の両立を目指す積極策
画像2: 投球障害予防と投手育成の両立を目指す積極策

 これらは投手の障害予防は当然として、無限の可能性を秘めた選手の中から多くの投手を育成する目的を達成するためのルール改正。成長期にある選手の体を守りつつ、多くの選手の中から投手としての才能を見いだす積極策として立案された。

 さらに、それに付随して、大会では怒声や罵声のある指導や応援に対して審判員や球場責任者からイエローカードが発行されるほか、選手の視界に入らない位置に喫煙場所を設置し喫煙者以外が受動喫煙しない態勢を整えることも徹底する。すべては選手が健全な環境で野球をプレーするための施策だ。

 新型コロナウイルス(新型肺炎)の影響で、3月上旬から予定されていたポニーリーグの各種大会は、中止または延期されているが、今後、実施される大会のすべてでこうした制度が運用されていく。中学生世代の野球少年たちの「今」ではなく、「未来」のために、リーグ全体で歩調を合わせて取り組むことに意味がある。

保護者の負担軽減の施策

 そのほか、投球数制限の実施にあたり、球数の適切な管理を念頭に置き、試合速報入力アプリ「EasyScore」を導入する。これにより、試合会場から離れた場所にいても試合の一球ごとのリアルタイムデータを把握できるようになる。さらに今年度中には試合のインターネット動画配信ができる体制づくりも進んでいる。

 那須事務総長は「仕事や家族の都合で試合を見に行きたくても行けない方は多い。野球は父兄への負担が大きいスポーツと言われていますけれども、その負担を軽減しながらも『喜びは共に』との姿勢でサービスの拡充に努めたい」と語っている。

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