BBMカードの編集担当者が、自分で担当したアイテムへの特別な思いを書き残していくこのコラム。ついに人気沸騰のアイテム、GENESISが登場です。今回は熱い。そして泣ける。

「GENESIS」に込められた意味

 ベースボールカードの高級版シリーズとして、いまやBBMを代表する人気アイテムに成長した「GENESIS」は、1997年に誕生した「ダイヤモンドヒーローズ」、2002年から10年間続いた「タッチ・ザ・ゲーム」の後継アイテムとして12年に初登場した。

「大人の趣味」として楽しめる、デザイン性とコレクション性を兼ね備えた本物志向の新シリーズとして、カードの新しい価値観と歴史を創造していく。そんなコンセプトを「GENESIS」=「創世記」というタイトルに込めていた。

 11年10月の制作メモを紐解いてみると、新高級版アイテムのページでは当然ながら「GENESIS」というタイトルも決まっていない。そのページの一番最初に書かれていた言葉は、「四大元素=Four elements」。さらにその下には、「◎レア系メモラ◎直筆サイン◎デザイン性の高い、高オッズインサート◎重厚感あるレギュラー」と書き込まれていた。この4つを“四大元素”として、新高級版アイテムを構成する核にしていくというアイデア。デザイン性の高いレギュラーで人気だった「ダイヤモンドヒーローズ」と、革新的なメモラビリアカードを次々と実現した「タッチ・ザ・ゲーム」、これらBBMカードの伝統のいい部分を引き継ぎ、さらに当時人気の中心だった直筆サインカードをプラスし、その上で新たな価値観として高級インサートを創造していくというイメージだった。

 いま改めて振り返ってみると、このコアにあたる部分は大切なものとして、ずっと変わらずに守られてきたことを了解する。

 当時、その新高級版アイテムの新たな目玉として企画したのが「セブンスインサートカード」だった。その名の通り7種類の高級インサートカードで、「PITCH ON LEATHER」「HIT ON WOOD」「ELITE OF NINE」「FLANCHISE LEGEND」「ULTRA NOVA」「CROSS BLAZE」「TEAM TRINITY」というラインアップ。それぞれにテーマを決め、レギュラーカードに収録された1球団9選手を、そのどれかに振り分けた。

 その中でも、裏設定で最高ランクに位置付けていたのが「ELITE OF NINE」だったのである。その思いは、インサートのタイトルからもお分かりいただけるだろう。

 13年には5種類に厳選して「フィフスインサートカード」となり、「JET BLACK」「3D ROYALE」「ELITE OF NINE」「ULTRA NOVA」「CROSS WIND」を制作した。14年からは現在まで続く「ハイグレードインサートカード」の名称に変わり、毎年3種類の趣向を凝らしたインサートが登場している。

ELITE OF NINEの男たち

 その中で初年度から唯一、一筋の流れとして作り続けてきたのが「ELITE OF NINE」だ。今年、広島と日本ハムのチームパックで好評を博した新インサートの「ESPERANZA」はこれと同仕様の特殊プラスチック+ホロ箔の加工で、「ELITE OF NINE」から派生した“兄弟インサート”と言えるだろう。兄貴分のほうは、12年から19年までの8年間、毎年デザインを変えながら全96種が制作されてきた。登場した延べ選手数は75人で、そのうち21選手が2回以上選ばれてきたことになる。

 記念すべき1年目の12名は松田宣浩、斎藤佑樹、中島裕之(当時西武)、T-岡田、田中将大、唐川侑己、浅尾拓也、由規、坂本勇人、藤川球児、堂林翔太、筒香嘉智と、その当時、チームでカード人気がトップクラスに高かった選手ばかり。まさに、彼らはカードのエリートだった。

 14年までは人選が重ならないように配慮され、同年にはスーパールーキーの大谷翔平と藤浪晋太郎が初登場したほか、李大浩、バレンティン、グリエルの3名が外国人選手として初めて「ELITE OF NINE」に選ばれていた。

 2度目のエリートに初めて選ばれたのは、15年に米球界からオリックスに復帰した中島裕之。これを皮切りに続々と2度目の選手が現れ、17年には大谷翔平と坂本勇人が最多となる3度目の“エリート化”。18年には筒香嘉智も3度で並び、この3名が現在までの最多回数のレコードホルダーとなっている。

 今年の12種のうちでは千賀昂大、王柏融、山本由伸、荻野貴司、高橋周平、丸佳浩、近本光司の8名が初登場。すでに人気・実績ともに十分だった丸が“初エリート”というのは驚きだが、昨年まで在籍した広島には前田健太、黒田博樹、鈴木誠也など超人気選手が複数存在し、なかなか出番が回ってこなかったというチーム事情があった。

 過去8年間に12球団で唯一、1人も人選が重ならずに毎年違う選手を「ELITE OF NINE」に輩出してきたのが、中日。1年目から浅尾拓也、井端弘和、和田一浩、小笠原道大、ビシエド、荒木雅博、京田陽太、高橋周平とその年を代表したスター選手の名前が並ぶ。

 カードとしての迫力や価値は、レア系メモラや直筆サインに劣るかもしれない。「GENESIS」の象徴が、スーパーパッチカードやボールサインであるのも異論はない。それでも、今後も「GENESIS」が制作される限り、「ELITE OF NINE」は続いていくはずだ。

 それは、「GENESIS」の魂がここにあると信じているから。制作担当にとって、それほどこだわりの深いインサートなのである。

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