この連載ではBBMカードの編集者が制作の裏側をお届けしています。今回は、大人気女子アスリートカードに10年連続でご登場いただいている、八木かなえ選手(ウエイトリフティング)について。東京オリンピックでの活躍にも期待!

空が祝福してくれた

 八木かなえ選手今回の取材、実は少しだけ憂鬱でした。撮影の日が一日中、雨予報だったからです。

 八木選手、この女子アスリートカードに10年連続で登場してくれた、その10回目の撮影です。だから今回だけはどうしても、屋外の太陽光の下で写真を撮りたかった。でも、この雨では屋外の撮影はあきらめるしかないのか…。せめて小降りになってはくれないだろうか。

 そう祈りながら待ち合わせ場所に少し早く着いたので、空を見上げながら軽くロケハン。カメラマンと雨天での撮影の可能性について相談しながら、彼女を待ちました。

 すると…本人が歩いてやって来るスピードに合わせるように、ゆっくりとデクレッシェンドするように雨足が弱まり、やがて止み、続けて雲がもぞもぞと動いて、その間から太陽が顔をのぞかせたのです。

 祝・10年!

 まるで空までがそんな風に祝福してくれているようでした。

セーラー服でやってきた

 このカードに最初に登場してくれたのは2010年。彼女は高校3年生でした。在学していた神戸市の須磨友が丘高校にお邪魔したときのことを思い出します。女子アスリートカードはご存知の通り、私服での撮影もあります。彼女は高校の制服でやってきました。

 それから10年後の彼女は、その時のことをよく覚えているといいます。

「あっという間の10年ですよね。最初は、野球カードのことは知っていたけれど、そこに私の写真が載ってどうなるのかなあ、って想像がつかない感じでした」

 セーラー服の似合う少女はあっという間に日本のウエイトリフティング界を引っ張る存在となり、引き締まった表情とトップランカーとしての思考を獲得していきました。

「いただいた見本のカード、最初は恥ずかしくて誰かにあげるなんてできなかったですよ。でもいまは、こんな私にも憧れを抱いてくれる大学生や高校生のリフターに、会った記念に差し上げています。サインも書いてあげたりして。喜んでもらえるのが、私もうれしいんです」

 国内の大会での活躍はもちろん、オリンピックもロンドン、リオの2大会を経験しています。そんなスターリフターに直接、手渡されたカードが、スターの卵たちの心に火をつけてくれるとしたら、カードを作る側としてこんなにうれしいことはありません。


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