毎年恒例のスポーツカード大賞! 今回もディーラーズ座談会で決定します。連載第2回は、「アイテム部門」その他カード編をお届けします。

〈参加ディーラー〉
佐伯 篤(SAトレーディング)
田村亮一(ミント神田店)
高橋高弥(ミント立川店)

 カードファンの皆様、1年ぶりのご無沙汰です!

 かつて「スポーツカード・マガジン」誌上で、2008年から行われてきたディーラーズ座談会も、とうとう12回目を迎えました。カード界のご意見番・佐伯篤氏を司会に、ミントからは、すっかりお馴染みとなった神田店の田村亮一店長と立川店の高橋高弥店長が今回も招集に応じてくれました。この顔合わせは2年連続2回目ということで、すっかり息の合った3人が繰り広げたトークバトル。

 平成から令和に変わった2019年を代表したのは、果たしてどんなカードなのか? 時おり脱線を繰り返しながらも、なんとか感動(?)のフィナーレを迎えた座談会の模様をお伝えします。全14回連載の第2回は、アイテム部門その他カード編。皆さん、鳥肌にご注意を!

〈これまでの連載〉

「2強」の一騎打ち!

佐伯 続いて、【アイテム部門・その他カード】です。

田村 これはもう……。

佐伯 ラグビーですよね? えっ、違う?

田村 いや、「平成」でしょ?

高橋 私も「平成」です。

佐伯 確かに、ラグビーの日本代表カード「BRAVE BLOSSOMS」か「平成」のどちらかだとは思いますけど。

田村 僕は1位が「平成」で、2位がラグビーです。

佐伯 ここはやっぱりラグビーじゃない?

高橋 もちろんラグビーもいいとは思うんですけど、「平成」は令和になる直前に発売されたタイミングがすごいと思うんです。あんなこと、たぶん一生に一度じゃないですか。

佐伯 確かに、改元の日が事前に決まっていたからできたことですよね。普通は、前もってなんて決められないわけですから。

田村 あのアイテムは、実質BBMのオールスポーツカード「マスターピース」、「インフィニティ」の系譜で、しかも、プロ野球シーズンが始まって忙しいであろう時期に出しましたからね。平成から令和に変わる5月1日にタイミングを合わせたことで、ゴールデンウィークと令和需要の相乗効果もあり、爆発的に売れました。そのスケジューリングだけでなく、中身もまた素晴らしいものでした。久しぶりに高橋由伸の直筆サインが入ったし、高橋Qちゃん(尚子=女子マラソン)もいて、何よりボクシングの井上尚弥が最高でしたね。

高橋 フィギュアスケートの伊藤みどりさんや陸上の柏原竜二さんもよかったと思います。

田村 小林可夢偉(モータースポーツ)も入りました!

佐伯 確かに「平成」は、カード内容も非常によかったですよね。ラグビーについて言わせてもらえば、こちらもタイミングが最高だったと思います。ワールドカップがあんなに盛り上がるとは思いませんでした。

田村 ただラグビーは、言ってみれば結果論でしたよね。開幕して第1戦、第2戦と連勝しても、ファンは半信半疑だったみたいでポツポツとしか売れなかったんですけど、4連勝で予選突破を決めたスコットランド戦から一気に盛り上がりました。記念品として買う人が多かったのと、ライト層が興味を持ってくれたのがポイントでしたよね。

佐伯 やっぱり、検索ワードも大切だと思うんです。試合観戦を通じて、例えば「リーチ マイケル」で検索する人は試合を重ねるごとに飛躍的に増えていったでしょう。そこから、カードの存在を知る人も多かったと思います。いわゆる“にわかファン”には賛否両論あったようですが、テレビ中継も丁寧な解説を心がけてくれていたので、興味を持ちやすかったですよね。

田村 「あっ、いまのプレーは“ジャッカル”っていうのか。“ハイエナ”じゃないのか」っていう(笑)。

佐伯 初心者にもすごく分かりやすくて、それがとてもよかったと思います。

田村 あとパッケージで言うと、ラグビー日本代表カードのボックスは写真を1枚も使っていなくて、白い紙に黒い文字で印刷されているだけだったんですけど、BBMが販促で作ってくれたポスターがとても効果的だったと思います。神田店の入り口にも貼ったら、過去史上最高に足を止めて注目する人が多かったです。そのポスターを見てお客さんが中に入ってくるんですけど、ボックスが真っ白でイメージと合致しないから、見つけられないわけです(笑)。見かねて教えてあげると、みんなびっくりしていました。あれは販促物としてカード史上で最も機能したポスターだったと思います。

佐伯 カード画像を何枚か貼り付けたものでしたけど、ラグビーの写真があることが大切ですからね。分かりやすいテレビ中継にしても、ポスターにしても、あの盛り上がりは、こうした小さな努力が積み重なったということでしょうか。

高橋 それらの効果は確かにあったんでしょうけど、カードが売れるには、大前提として、それ自体のカッコよさが必要だと思うんです。このラグビー代表カードに関して、そこは満点だったと思います。


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