写真上=2年ぶりに大晦日のリングに帰ってくる井岡。今度の舞台はマカオだ
写真◎馬場高志

 31日、マカオでWBO世界スーパーフライ級王座決定戦に臨む井岡一翔が都内のKODLABジムで練習を公開。ドニー・ニエテス(フィリピン)戦に向け順調な調整をアピールし、日本人初の4階級制覇に自信を見せた。

歴史に名を刻みたい

「ここまでトレーニングを積んできて、ようやく試合に向けての緊張感とか、大晦日に向けてここまで来たな、という気持ちが湧いてきています」

 と試合まであと17日となった現在の心境を語った井岡。2年ぶりの大晦日の試合は「戻ってきたからには、しっかり盛り上げる試合をして勝ちたい。4階級制覇を達成して、新たな歴史に名を刻みたい」と言い切った。

 今度の相手、ニエテスも同じくミニマム級から3階級を制してきた名王者。井岡自身も過去最強と認めた上で「光栄です。そういう相手と戦うために復帰し、舞台を変えてやろうと思った」と強調。試合のカギについては「自分のペースを早くとった方が有利に進めることになる」とした。「ニエテスもスマートで頭のいい選手だから、そう簡単にはいかないと思うが、1ラウンドからリードパンチをうまく使って相手のペースを崩すことが理想」と、トレーナーのイスマエル・サラス氏と変化をつけたコンビネーションを練り上げている。

誰と戦ったかが大事

 9月にアメリカで行った再起戦では、強豪マクウィリアムス・アローヨ(プエルトリコ)を相手に、これまでにない攻撃的なボクシングを披露した。一方で被弾も少なくなかったが、「前回は復帰して舞台も変わり、いろんな意味で特別な試合だったので、結果にこだわった。パンチももらい、ディフェンス面に課題を残したが、これまで以上に勝ちたい気持ちが強かったので、結果として満足している」と振り返った。

キューバ人トレーナー、サラス氏のチェックを受けながら動く井岡
写真◎馬場高志

 このあと行った練習では足首やヒザ、上体を入念にストレッチした後、サラス氏とグローブなしでマスボクシングとシャドーボクシングをミックスしたようなトレーニングを公開。サラス氏の細かい指示を受けながら、一つひとつのパンチやコンビネーション、動きを確認していた。

「正直、こんなに早く4階級制覇のチャンスが来るとは思わなかった」という井岡。「海外では勝つだけではなく、誰と戦ったかということが評価される。だからニエテスとタイトルを賭けて試合ができると決まってモチベーションも上がった」と、歴史的な試合にふさわしいカードを歓迎している。

 キャリアも実績も備えた頭脳的なボクサー同士。駆け引き、フェイントを存分に駆使した高度な技術戦になることは必至だ。マカオで用意された大きな賭けに、井岡は勝つことができるか。

公開練習の場を提供したのは、元世界スーパーフェザー級王者の内山高志さんが東京・四谷にオープンしたばかりのKODLABジム。2年前まで6年続けて大晦日のリングに立った内山さん、井岡の試合も会場入りする前にホテルで見ていたそうで「あんまりいい試合するなよ、と思いながら見てました(笑)」。マカオの試合は解説を務める
写真◎馬場高志

取材◎藤木邦昭


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