写真上=長男の湊仁(みなと)くんを抱き上げて勝利を喜ぶ江藤
(写真◎ボクシング・マガジン)

 WBA・WBCとも世界スーパーフライ級6位にランクされる江藤光喜(白井・具志堅スポーツ)は2日、後楽園ホールでロメル・オリベロス(フィリピン)と8回戦を行い、4回29秒TKO勝ち。年内に2度目の世界挑戦を熱望した。

 昨年8月以来の試合となった江藤は、初回に2度のダウンを奪い、圧勝ムードを漂わせた。しかしその後は低い姿勢からパンチをまとめてくる小柄なオリベロスと足を止めて打ち合い、2回にはバッティングで右目上をカット。「慌てすぎた」と自分でも認める雑な展開に陥る。それでもパワーの差は大きく、4回早々に打ち込んだ左フックでフィニッシュした。

 25日前に試合が決まり、そこから8kg落としたという江藤。「結構(パンチを)もらっちゃった。相手に合わせすぎた」と反省も、最後の左フックは「思い切りアゴの先端に入った」と満足そうな表情も見せた。

 2015年、WBC王者カルロス・クアドラス(メキシコ)に敗れて以来、これで7連勝6連続KOをマーク。6日後に31歳になる2児の父は、2度目の挑戦に向けての「前哨戦」の繰り返しに、そろそろ終止符を打ちたい。

「背水の陣です。でも、夢見て生きてますよ。自信があるとかないとかじゃなく、(世界を)獲るっていう気持ちしかない」

 2013年にWBA暫定王座を奪いながら、日本では未公認。「挫折の江藤と呼んでください」と自嘲気味に言う「幻の世界王者」に、最後のチャンスが訪れる日を待ちたい。

取材◎藤木邦昭


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