上写真=伊藤雅雪のライバル、WBA王者マチャド(左)と、田中恒成の拳友アコスタ。ふたりとも気さくにインタビューに応じてくれた

  2月上旬、ロサンゼルス・ダウンタウンのゴールデンボーイプロモーション本部で行われた記者会見。2月9日(日本時間10日)に3度目の防衛戦を行うWBA世界スーパーフェザー級チャンピオン、アルベルト・マチャドと、同行していたWBO世界ライトフライ級チャンピオンのアンヘル・アコスタ、二人のプエルトリコ人世界王者にいくつか質問を投げてみた。ともにハリウッドのワイルドカードジムでフレディ・ローチに師事し、充実のキャンプを過ごしているという。

「イトーのことは、前々から意識していたよ」(マチャド)

──アンドリュー・カンシオ(アメリカ)との防衛戦が間近ですが、調子はいかがですか?

マチャド 今回もロサンゼルスでいいキャンプができて、とても満足しています。

──ミゲール・コットの現役中から一緒にフレディ・ローチの指導を受けるようになったと聞いています。ローチに教わることの一番のメリットは何でしょう。

マチャド トレーナーとしてのすばらしさはもちろんだけれど、僕は彼のライフスタイル自体を尊敬しています。彼は、いっつもジムにいるんだ。本当にボクシング、ボクサーが大好き。そんな人に教わっていると、とても安心できます。

──178cmの長身ですが、減量はきつくないのでしょうか?

マチャド まったく問題ありません。もうほとんどリミット。まだまだずっとスーパーフェザー級で戦えます。

──近い目標は?

マチャド チャンピオンがたくさんいるので統一戦がしたいです。

──日本の伊藤雅雪チャンピオンとはいかがでしょう?

マチャド イトー! 彼のことはプロスペクトのころから意識していました。同じ時期に世界の上位にいたので。そして今、同じ時にそろって世界王座にいる、ということに縁を感じます。ハイライトでですが、試合はいくつかみています。日本とプルトリコの対戦は歴史がありますから、きっと注目が集まりますね。

──ゲルボンタ・デービス(WBA同級スーパーチャンピオン、20勝19KO無敗=アメリカ)については?

マチャド 彼はいい選手ですよね……でもチャンピオンは僕ですから!

──ありがとうございます。9日の試合を楽しみにしています。

マチャド カンシオはとてもタフな選手です。いい試合を見せますよ。

「タナカと戦ったことで、多くのことを学んだんです」(アコスタ)

(とここで、マネージャーと座っていたアコスタに接近)

──少しお話しいいですか?

アコスタ 日本人?! 喜んで。

──マチャド選手と一緒にローチのところで練習しているんですね? トレーニングはいかがですか?

アコスタ フレディとの練習はいいですね。動いているときに、基本的なことをアドバイスしてくれるのがいいです。常に上体を振る、とかね。今はそれを一番言われます。

──田中恒成選手に挑戦するため日本に来た時(2017年5月)、“オールKO勝ちの怪物”と私たちは怖れました。初黒星を味わって、その後すぐに田中選手が返上した王座の後継者になりましたね。

アコスタ 僕はタナカと戦えたことで、たいへん成長しました。それまではずっと倒すことばかりを考えていたけれど、ボクシングは、駆け引き、フェイントとか技術が大切だと思いました。チャンピオンになれたのは、あの経験のおかげだと思っています。今はもうぜんぜん違うボクサーです。

──ボクシングでの目標は何でしょう。

アコスタ まずは5回は今の王座を守りたいです(現在V2)。統一戦もしたいです。タナカはフライ級にいったけれど、日本には今もチャンピオンがいますよね? たしか名前は……そうです、ケンシロウ。近いうちにたぶん僕は、ケンシロウが以前戦ったメキシカン、ガニガン・ロペスと戦うことになりそうです。ケンシロウはいい選手だから、ぜひ統一戦をしたいです。

──また日本で戦いたいですか?

アコスタ もちろんです。日本はとても美しくて、大好きな国。人々が親切で、僕たちにとてもよく対応してくれたのが嬉しかったです。試合の時、タナカのパンチが当たったらWow! だけど、僕のパンチが当たった時も、Wow! って言ってくれて、びっくりしました。あと驚いたのは、ボクシングの会場なのに、とても静かなこと。日本のファンは、静かにボクシングを観るんですね。僕の国とはだいぶ違う。日本にまたぜひ行きたいです。

インタビュー&写真_宮田有理子
Intervied & Photos by Yuriko Miyata


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