WBO世界スーパーフェザー級チャンピオンの伊藤雅雪が4月12日、アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルスで、同国最大手のトップランク社とプロモート契約を結んだことを発表した。契約内容は3戦以上で、その第1戦目が5月25日にフロリダ州キシミーで行われる2度目の防衛戦、対ジャーメル・ヘリング(アメリカ)戦となる。これをクリアすれば、9月か10月にも契約第2戦を行う計画だという。

上写真=ボブ・アラム・プロモーターとともに会見に臨んだ伊藤

“ライバル”ロマチェンコと肩を並べて会見

 この日、ロサンゼルス・ダウンタウンのステイプルズセンターで行われたWBAスーパー、WBO世界ライト級チャンピオン、ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)の防衛戦、元WBA王者アンソニー・クローラ(イギリス)を4回で屠った圧倒劇をリングサイドで見届けた伊藤は、その試合後、プレスルームへ移動。ロマチェンコ陣営らとともに会見を行っていたトップランクのボブ・アラム氏から紹介されて檀上へ上がり、英語でスピーチした。途中、覚えてきたはずの言葉が思い出せずにいた伊藤を、ロマチェンコが「問題ないよ、あなたの英語はすばらしい」とフォローする場面も。和やかな雰囲気の中で、エリート集団の仲間入りを果たした日本人世界チャンピオンがお披露目が行われた。

ロマチェンコ(右)の優しいフォローに、手を差し伸べて感謝する伊藤

 フェザー級、スーパーフェザー級、そして現在のライト級と世界3階級制覇を果たしているロマチェンコは、伊藤にとっていつか対戦したいと願う相手。2016年のニコラス・ウォータース(ジャマイカ)戦、昨年のホルヘ・リナレス(ベネズエラ/帝拳)戦に続き3度目の現場観戦で、いかに戦い、“超人”を崩すかをイメージしている。
「あらためて強い、穴がないな、と思いました。でも自分が戦うなら、あのプレスに対して、決して下がらない。相手がプレッシャーにあおられて下がるから、ロマチェンコが調子づくんです。逆にロマチェンコを下がらせる展開にできたら、彼も“人間”のレベルになるかもしれない。ウォータース戦はまだ小さい規模の会場でした。今は大会場で大声援を受けている。2年でこれだけ、変われる。ウクライナ人がアメリカでこれだけの需要を勝ち取ることができるのは、僕にとっても希望になります」

LAで来月のV2戦へ向け特訓中

 見据えるビッグマッチへ一歩一歩近づいていくためにも、まずは1ヵ月半後のヘリング戦である。4月10日から恒例となったロサンゼルス合宿をスタート。ルディ・エルナンデスと岡辺大介の両トレーナーとともに、粘り強い長身サウスポーを崩すための戦術を刷り込んでいく。

「アメリカのプロモーターと契約するという、ずっと望んできたことが実現して、テンションが上がります。今回のヘリング戦はとても大事な一戦。アメリカでブレイクするためにはリスクを冒してでも戦いに行かないと。ここでつまずくわけにはいきません」。
 昨年7月、日本人37年ぶりとなるアメリカでの世界タイトル獲得を成し遂げた時と同じキシミーでのV2戦へ向け、チャンピオンは意欲に燃えている。

文&写真_宮田有理子 Text & Photo by Yuriko Miyata

舞台は整った! あとはV2戦に向け、ひたすらに鍛えるのみ


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