世界的に見るなら、今週末、ボクシング興行は数も少なく、小粒なカードが目立つ。ただし、注目度数100のビッグマッチに、AA級の好カードがひとつと、熱心なファンにとってはお出かけをためらわせるのに十分。ことさらに注目はパウンドフォーパウンド・トップ争いの一方の旗手クロフォードだ。前週出場のロマチェンコがあまりの強さを見せつけた。さて、ライバルは何を見せるのか。

写真上=テレンス・クロフォード(左)とアミル・カーン
Getty Images

4月20日/マディソンスクエア・ガーデン(アメリカ・ニューヨーク州ニューヨーク)

★WBO世界ウェルター級タイトルマッチ12回戦
テレンス・クロフォード(アメリカ)対アミル・カーン(イギリス)
※WOWOWオンデマンドでライブ配信

クロフォード:31歳/34戦34勝(25KO)
カーン:32歳/37戦33勝(20KO)4敗

 ロマチェンコとの力比べという意味合いももちろんながら、クロフォードの戦いっぷりが実に楽しみなカードだ。すばらしいハイテンポで対戦者の時間をどんどん摘み取るように追い詰めていくのがロマチェンコなら、クロフォードは時間と空間を自在に管理して、対戦者の攻防の意図を丸裸にする。手法は違えど、どちらも究極の技巧派だ。

 2014年、敵地スコットランドでリッキー・バーンズに判定勝ちしてWBO世界ライト級王座を手に入れて以来、世界戦12連勝9KO。最近5試合はいずれもKO・TKOで決着をつけている。本来はオーソドックスタイルながら、サウスポースタイルを織り交ぜるスイッチ戦法の使い手だったが、最近はサウスポースタンスを貫いて戦っている。どこか頼りなげだったのだが、今はすっかりたくましい。攻防の深みも増し、彼が戦いの中で提示するパズルは、対戦者にとっていよいよ難解になっている。

 そんな今が盛りのクロフォードと比べれば、カーンはすっかり昔の名前に思えてしまう。だが、ほんとうは1歳しか違わないのだ。カーンの台頭があまりに早く、一目散でトップまで駆け上って、しかも早々に穴を見せてしまった。そして今、彼の豊かなスピードをベースにした弾むように展開していく、その魅力も、イギリス以外のファンは半ば忘れかけている。17歳で出場したアテネ五輪で銀メダルを獲得。1年後、五輪決勝で敗れたマリオ・キンデラン(キューバ)を自国に呼び、アマチュアルール最後の試合で雪辱した上でプロに転向した。2009年には早くも世界タイトルを手にしている。

 そんなカーンも2011年にIBFとWBAスーパーのスーパーライト級王座を失ってからは、世界王座とは縁がなくなった。2度の返り咲きチャレンジは、ダニー・ガルシア(アメリカ)に3度倒されてTKO負け。2016年にミドル級にまで上げたWBC王座挑戦は、カネロ・アルバレス(メキシコ)のあざとい待ちの戦法にまんまとはまり、右カウンターで大失神した。つまりクロフォードがトップシーンに登場する以前に、カーンは世界獲り競争からは脱落していたことになる。

 今回のカーンは、カネロ戦から2年のブランクの後にカムバック、2戦の準備をこなして再浮上へのボルダリングになる。とはいえ、クロフォードの牙城は高すぎる。

 カーンの速くてもやや単調な攻勢を、クロフォードは持ち味の目の良さ、柔軟なボディワークとステップを駆使してかわしながらじっくりと間合いをはかっていく公算が高い。そして、中間距離からクロスレンジに移行する寸前に打ち込む多彩なショートのカウンターを狙っていくはず。カーンが攻め勝つためには、この綿密に張り巡らされたクロフォードのネットワークをすり抜けなければならない。これは大変、難儀な作業に思える。

◆見逃せない。超魅力的なアンダーカード

★フェザー級10回戦
シャクール・スティーブンソン(アメリカ)対クリストファー・ディアス(プエルトリコ)

スティーブンソン:21歳/10戦10勝(6KO)
ディアス:24歳/25戦24勝(16KO)1敗

画像: シャクール・スティーブンソン Getty Images

シャクール・スティーブンソン
Getty Images

 五輪銀メダリストから、トッププロモーションの争奪戦の末にプロに転向してきたスティーブンソンは、期待どおりに成長してきている。自慢のフットワークで次々に目先を変えて、対戦者に無駄打ちさせると長い右、左ストレートで切り崩し、ショートの左ストレート、アッパーで仕留めにかかる。むろん、カウンターのタイミングもいい。かつては見るからに薄かった上体も、しっかりと筋肉を乗せてきている。

 もちろん、まだ若い。足は速くてもやや動きすぎにも見えるし、右フックなどは対戦者をパンチの軌道で追いかける格好になってしまい、威力を半減させることも。それらがどう改善されていくかを見届ける意味でも、ずっと見ていきたい。それほどの逸材である。

画像: クリストファー・ディアス Getty Images

クリストファー・ディアス
Getty Images

 キャリア11戦目となるそのスティーブンソンは、一段高いレベルの対戦者を迎える。対戦するディアスは昨年、伊藤雅雪とWBO世界スーパーフェザー級王座を争ったプエルトリコのホープだ。伊藤には完敗したが、それまではトップランクの大事な養成プログラムの中で育てられてきた。カムバック戦も初回KOで切り抜けている。それでも、さらなるプロモーション期待の星のテストマッチのターゲットにされてしまう。大金とチャンスが行き交う海外ボクシングが、その一面として持つ厳しい現実でもある。

 スティーブンソン宥利が当然の見方。ディアスの対応力はやや見劣りがするだけに、あのフットワークについていけまい。注目は展開。ベストは、ピンで突き刺すようなスティーブンソンの長いパンチで、ディアスを弱らせ、そのままストップまでもっていくこと。もし、そうできるようなら、早い段階でゴールデンルーキーの世界奪取プログラムは起動されることになる。

★ライト級10回戦
テオフィモ・ロペス(アメリカ)対エディス・タトリ(フィンランド)

ロペス:21歳/12戦12勝(10KO)
タトリ:31歳/33戦31勝(10KO)2敗

画像: テオフィモ・ロペス Getty Images

テオフィモ・ロペス
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 今、リオ五輪組のなかで、スティーブンソン以上にセンセーショナルな話題を振りまいているのがロペスだ。豊かな運動神経、躍動感も、試合での彼の見せ場ながら、なんと言ってもパンチがすごい。一発パンチではロペスと同等の評価だったメイソン・メナード(アメリカ)を右ショート一撃、44秒で失神させ、多くのメディアから2018年の最優秀新人に選ばれた。今年に入っても、ジェシー・マグダレノの兄で世界戦経験もあるディエゴ・マグダレノ(アメリカ)との打撃戦を、巧みなショートパンチで追い詰め、最後は見事な左フックのダブルでキャンバスに沈めている。

 ブルックリン生まれのブルックリン育ち。2016年の五輪アメリカ代表決定トーナメント・ライト級で優勝しながら、すでにカルロス・バルデラスが同じライト級のWSBトーナメントで優勝して代表の座を確定しており、本人は両親の出身国、中米のホンジュラス代表としてリオのリングに立った(初戦敗退)。アマチュア連盟は東京五輪代表の有力選手と考えたようだが、ロペスはこれを蹴ってプロ入り。だからこそ、早いうちに実績がほしい。すでにロマチェンコ挑戦も視野に入れ、「彼のすごさは分かっている。でも、僕と対戦したときに、そのすごさを全部見られるとは限らないよ」と研究完了ともとれる発言。だとしたら世界上位ランカー同士の対決になるタトリ戦は、いよいよ大事な試金石になる。

 タトリもその血はスカンジナビアにはない。バルカンの戦乱の地コソボで、アルバニア系の両親のもとに生まれた。彼が4歳のときにフィンランドに移り住む。その後、空手に熱中したあと、14歳でボクシングに転向。3年でフィンランド王者になり、さらにその3年後にプロに転向している。これといった強烈な武器はないが、じっくりと攻め込む技巧派で、伝統のEBUヨーロッパ・タイトルを保持している。

 フィンランド国外には2度目の遠征、アメリカは初登場になるタトリは、キャリア終盤のビッグチャンス、2度目の世界挑戦への足がかりとしてこの試合を捉えているに違いない。

 ロペスがベテランの思惑をどんな形で突き崩すのか。やっぱりライブで見ておきたい戦いだ。

◆ベルデホのロープ際の戦いは続く

 ライト級のプエルトリカン、フェリックス・ベルデホ(25歳/24勝16KO1敗)は3年前まで、自国はおろか世界のトップホープとされる存在だった。その後、交通事故、故障とブランクが相次ぎ、昨年にはメキシコの中堅パンチャー、アントニオ・ロサダとの激闘の末、最終10回にTKO負け。その前半期とはうって変わって荊のキャリアを強いられている。カムバック2戦目となるこの試合こそ、大きく試される戦いになる。

 ブライアン・バスケス(コスタリカ/31歳/37勝20KO3敗)は7年前、日本で内山高志(ワタナベ)にTKO負けしてWBA世界スーパーフェザー級タイトルを吸い取られたあとも、しぶとく試合を積み重ねている。同じ暫定王座に復帰し、ハビエル・フォルトゥナ(ドミニカ共和国)に敗れてこれを失ったあとは、ライト級に転向し、世界を狙える圏内に踏みとどまっている。

 素質の面ではいうことのないベルデホだが、かつての勢いが復活していないとなると、フットワークと粘りのプレッシャーを織り交ぜて、展開をざわつかせるバスケスに苦しい戦いを強いられるかもしれない。今後に期待を持たせるためには、ベルデホにはきわどい勝利もお手柄にはならないことを肝に銘じたい。

4月20日/ディグニティヘルス・スポーツパーク(アメリカ・カリフォルニア州カーソン)
ガルシア、2度目の再出発もタフな相手と

★ウェルター級12回戦
ダニー・ガルシア(アメリカ)対アンヘル・グラナドス(メキシコ)
※FOXで全米中継

ガルシア:31歳/36戦34勝(20KO)2敗
グラナドス:26歳/29戦20勝(14KO)6敗2分1NC

画像: ダニー・ガルシア Getty Images

ダニー・ガルシア
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 PBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)はなかなか楽な思いをさせてくれない。2度目のリスタートとなる今回の戦い、ガルシアに用意された対戦者は、勝負を捨てないがんばり屋グラナドスだ。頂上付近の戦いに敗れた者にはなお踏み越えなければならない厳しい尾根があるというのがPBCの掟なのかと思える。キース・サーマン(アメリカ)とのクロスファイトに競り負けたあとも、危険度の高いブランドン・リオス(アメリカ)との再起戦だった。馬力あふれるショーン・ポーター(アメリカ)のアウトボクシングにはぐらかされて敗れてからの今度の戦いもまた、楽じゃないというわけだ。

画像: アドリアン・グラナドス Getty Images

アドリアン・グラナドス
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 グラナドスの戦績は決して良くない。アマチュアでは全米ランキング5位止まり。本人はアメリカ生まれ、アメリカ育ちだが、両親の故郷メキシコで五輪代表チームのリザーブまでにとどまった。プロに入って初めて注目を集めたのもキャリア8年目、当時、不敗の強打者として脚光を浴びていたアミル・イマム(アメリカ)を逆転TKOに破ってからと遅咲きだった。

 アウトボクシングもできるのだが、その持ち味はなんと言っても修羅のように追いまくって攻め続けるファイティングスピリット。2017年にエイドリアン・ブローナー(アメリカ)、ポーターと連敗を喫したが、1ー2判定で敗れたブローナー戦はあまりに不運という声も上がった。

 そんなきつい相手だが、ガルシアとしてはきっちりと管理して、できればストップまで持ち込みたい。リオスを豪快になぎ倒した右ストレートは見事だったが、ジャストのタイミングで打ち込む左フックはなりをひそめたまま。それでなくても、慎重すぎるペースメイクで勝ち味は遅い。その上で肝心な相手に負けていては、評価の下落も仕方ない。PBCだけでもエロール・スペンス・ジュニア(アメリカ)、マニー・パッキャオ(フィリピン)、サーマン、ポーターに次ぐ位置。さらに、同じ日にMSGで戦うクロフォードもいる。下からも分厚いホープ軍が詰め寄ってくる。プロモーターとの契約問題がこじれて活動を休止しているジャロン・エニス(アメリカ/22戦22勝20KO)も、SHOWTIMEが強い関心を示しているだけにやがて帰ってくるだろう。きちんとした居場所を確保する意味でも、ガルシアは下手な試合はできない。

◆ニュータレント、フィゲロアが暫定世界王座に挑む

画像: ブランドン・フィゲロア Getty Images

ブランドン・フィゲロア
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 同じカードではWBA世界スーパーバンタム級暫定タイトルをブランドン・フィゲロア(アメリカ/22歳/18戦18勝13KO)とヨンフレス・パレホ(ベネズエラ/32歳/22勝11KO3敗1分)とで争う。

 元WBC世界ライト級チャンピオンで今はウェルター級で戦うオマルの弟ブランドンは173センチとこのクラスにしては長身で、オーソドックスながらサウスポーにもスイッチして戦う。迫力はやや欠けているが左フックが良く切れて、オスカル・エスカンドン(コロンビア)やモイセス・フローレス(メキシコ)らを相手に5連続KO中だ。

 ただ、パレホは楽な相手ではない。元WBA暫定のバンタム級チャンピオンで、ザナト・ザキヤノフ(カザフスタン)と互角の勝負(1ー2判定負け)を演じ、14連勝11KOと不敗だったロレンソ・パーラ2世を破った。昨年、ライアン・バーネット(イギリス)に完敗を喫しているが、3年ぶりにバンタム級まで減量した影響もあった。

 フィゲロアがこのパレホに快勝するようだと、さらに勢いに乗る。

◆カシメロがバンタム級制圧への第一歩

画像: ジョンリール・カシメロ(右) Getty Images

ジョンリール・カシメロ(右)
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 この日は暫定の世界戦がもうひと組。WBOバンタム級の暫定王座を賭けて、ジョンリール・カシメロ(フィリピン/30歳/26勝17KO4敗)とリカルド・エスピノサ(メキシコ/21歳/25戦23勝20KO2敗)が対する。

 ライトフライ、フライ級の2階級を制覇しているカシメロは典型的なパワー型。意外な取りこぼしもあるが、ハードパンチには定評がある。この戦いに勝って、正式な3階級制覇の手がかりにしたい。一方のエスピノサも10連続KOの拳自慢。17連勝不敗12KOと前評判が高かったジェイソン・バルガス(コロンビア)をわずか2回で粉砕している。KO必至の戦いだ。

◆太めの強豪アンディ・ルイスが巨人と対戦

画像: アンディ・ルイス Getty Images

アンディ・ルイス
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 ヘビー級のアンディ・ルイス(アメリカ/29歳/31勝20KO1敗)は、身長201センチのアレクサンデル・ディミトレンコ(ドイツ/36歳/41勝26KO4敗)との10回戦。

 身長188センチで114キロもあるルイスだが、ボクシングはなかなかクレバーだ。3年前、空位のWBO世界王座を争ったときは、ジョセフ・パーカー(ニュージーランド)に0―2のきわどすぎる判定。それから1年半もリングから離れていたが、カムバック3戦目でちょっとしたステップアップの戦いになる。ディミトレンコはパーカーには3回でKOされており、ルイスも長期戦にはしたくない。

画像: カルロス・バルデラス Getty Images

カルロス・バルデラス
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 8回戦には今後に注目選手がふたり。ライト級のカルロス・バルデラス(アメリカ/22歳/7戦7勝6KO)。テオフィモ・ロペスの話題の中で登場した元トップアマチュアだ。リオ五輪で日本の成松大介を圧倒した抜群の切れ味を憶えている日本のファンも多いはず。ロペスより慎重にキャリアを積み重ね、今回の相手ルイス・マイ(メキシコ/35歳/21勝8KO13敗1分)も軽快にクリアしたい。ただ、以前にNABF北米のチャンピオンになったマイのキャリアは要警戒だ。

画像: オマル・フアレス(右) Getty Images

オマル・フアレス(右)
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 19歳のスーパーライト級、オマル・フアレス(アメリカ/2戦2勝1KO)はわずか3戦目で8回戦と、アメリカでは異例の早さで勝負する。16歳で高校を卒業し、今はカレッジで学ぶフアレスはボクサーとしての能力も抜群とされる。左ボディブローを軸にした多彩なコンビネーションが得意。4回戦で2勝したあといきなり飛び級だ。まだ粗さが残るだけに、今回の試合のでき次第ではまたじっくり路線に戻るのかも。

まだまだあるぞ!注目カード

◆マッチルーム第2チーム総出演

 エディ・ハーン率いるイギリスのマッチルーム軍団は層が厚い。20日、ロンドン・グリニッジのO2アリーナでは実績積み上げ中、もしくは再チャレンジ準備中の選手がずらっと登場する。この試合は現地ではDAZNでライブ・ストリーミング中継される。

画像: デビッド・アレン(左)とルーカス・ブラウン Getty Images

デビッド・アレン(左)とルーカス・ブラウン
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 売りはふたつのヘビー級12回戦。デビッド・アレン(イギリス/27歳/16勝13KO4敗2分)対ルーカス・ブラウン(オーストラリア/40歳/28勝24KO1敗)、そしてデレク・チゾラ(イギリス/35歳/29勝21KO9敗)対セナド・ガシ(ドイツ/29歳/17勝17KO2敗)。

 アレンは苦しいキャリア中盤戦を切り抜け、3連続KOとようやく波に乗った感がある。対するブラウンは全身に彫られた派手なタトゥーがトレードマークのタフガイ。大逆転KOで手に入れた世界タイトルを薬物検査失格でフイにし、さらに薬物違反を重ねる。ディリアン・ホワイト(イギリス)に失神KO負けを食っても、平気の平左でリングに上がり続ける。そんな豪傑ブラウンに勝てば、アレンの評価はもっと高くなる。

画像: デレク・チゾラ Getty Images

デレク・チゾラ
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画像: セナド・ガシ Getty Images

セナド・ガシ
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 ここ3年間で4敗もしているチゾラだが、人気は根強い。どこまでも果敢な戦いが、その根本にあるのだろう。今回はライバル、ホワイトに痛烈に倒されて以来4ヵ月ぶりの復帰戦。相手のガシは実績の上では一枚落ちるし、体格も小さい。チゾラは無難に乗り越えたい。

画像: ジョー・コーディナ Getty Images

ジョー・コーディナ
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 もうひとつの12回戦はイギリス・ライト級タイトルマッチ。リオ五輪代表、ヨーロッパ選手権チャンピオンのジョー・コーディナ(イギリス/27歳/8戦8勝6KO)が3つ目のプロタイトルを狙う。ここまで手にしたのはWBAインターナショナルと英連邦タイトル。しかし、このイギリスでは元英連邦スーパーフェザー級王者アンディ・タウンゼント(イギリス/29歳/22勝14KO4敗)と争うナショナルタイトルのほうがずっと権威がある。

画像: ジョシュ・ケリー Getty Images

ジョシュ・ケリー
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 これまたハイピッチで階段を上り続けるウェルター級のジョシュ・ケリー(イギリス/25歳/8戦8勝6KO)はプシェミスワフ・ルノフスキー(ポーランド/24歳/17戦17勝3KO)との10回戦。力強いアタックが身上のケリーは6月1日、アンソニー・ジョシュアと一緒にMSGデビューが内定している。しぶとい選手ぞろいのポーランドで無敗を守るルノフスキーは決して油断できない相手だが、できるだけ手早く料理したいところだ。

画像: コナー・ベン Getty Images

コナー・ベン
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 もうひとり、ウェルター級のコナー・ベン(イギリス/22歳/13戦13勝9KO)。20世紀終盤のイギリス・ボクシング界で最大級の人気を誇ったナイジェル・ベンの息子だ。今のところ父親ほどにはエキサイティングではないが、キャリアを積めばどうなるか、だ。

文◎宮崎正博


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