25日、アメリカ・フロリダ州キシミーで9位の挑戦者ジャメル・ヘリング(アメリカ)と2度目の防衛戦を行うWBO世界スーパーフェザー級チャンピオン、伊藤雅雪が19日、ロサンゼルスでのトレーニングキャンプを打ち上げ、決戦の地へ向かった。

写真上=ロングキャンプを打ち上げ、充実の表情を見せる伊藤

「何ラウンドでも戦えるスタミナがついた」

画像: 今回のキャンプは過去最長6週間に及んだ

今回のキャンプは過去最長6週間に及んだ

 4月10日から過去最長の約6週間におよんだ試合前恒例のロサンゼルスでのトレーニング・キャンプ。週3日以上のスパーリングとフィジカルトレーニングで自らを厳しく追い込んできたチャンピオンは、5月18日の土曜日、軽めのスパーリングで全日程を終え、その表情に充実感が広がった。

「長いキャンプでした。日本(で始めたトレーニング)をあわせると9週、10週ほどやっているんで。もう、何ラウンドでも戦えるスタミナがつきましたし、あとは、勉強できることを確認するくらい。左の使い方とか、ガードの位置とか、そういうことですね。(試合まで)1週間もあったら、疲れも抜けると思います」

画像: 「何ラウンドでも戦えるスタミナがついた」
画像: 元日本ランカーの山元浩嗣(右)とスパーリング

元日本ランカーの山元浩嗣(右)とスパーリング

 長身サウスポーの挑戦者ヘリングとの戦いをいかに主導するか、事前情報の少ない相手の出方に対応する方策を、ルディ・エルナンデス、岡辺大介の両トレーナーと幾重にも練ってきた。戦術家のエルナンデス氏は、伊藤の仕上がりに太鼓判を押す。「カラダも精神面も、イトウは準備万端だ。ヘリングが何をやってきても勝つための準備をしてきた。スピードと技術があるサウスポーのヘリングは、イトウにとって今までで最もハードな相手であることは間違いない。本当にいやなもんだ、こういう試合は。だって二人ともチャンピオンであるべき選手なんだから。しかし我々は自分たちの仕事をするのみだ。勝つ、よい勝利にする、それだけだ」。

キシミーは「ホーム」

 フロリダへの旅は3時間の時差もあり、半日がかり。夕刻に到着したらあとはロードワークで体をほぐし、月曜日からは軽いトレーニングで疲れを抜きながら体重調整に努める。その間、精神はどんどん研ぎ澄まされていくのだろう。「ヒントというのは、意外と最後の最後に浮かんだりするものなんですよね」、やり残したことはなく、あとは天命を待つのみの王者は、もはや泰然自若そのものに映る。

決戦の地となるキシミーは、昨年7月にクリストファー・ディアス(プエルトリコ)を破り、WBOスーパーフェザー級タイトルを獲得した験の良い土地。いまや日本ボクシング界恒例となった年末興行の主役を務めて初防衛を果たし、今回、ベルトを携えてキシミーに “帰還” する。

「フロリダの人たちから連絡をもらったりして、ちょっとした “ホーム” になりつつあるなと感じます」

 大手トップランク社に嘱望されるチャンピオン、マサユキ・イトウ。よりいっそうの衆目が注がれるリングでどんな仕事をみせるのか、注目したい。

文・写真◎宮田有理子

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