19日(水)、千葉・幕張メッセ イベントホールで吉田実代(31歳=EBISU K’S BOX)とWBO女子世界スーパーフライ級王座決定戦10回戦を行うケーシー・モートン(35歳=アメリカ)が16日、東京都内のワタナベジムで会見と軽いシャドーボクシングを行った。

上写真=サービス精神旺盛のモートンは、カメラマン一人ひとりに向かってパンチを繰り出してくれた

 吉田は女手一つで娘を育てる“たくましい母親”だが、このモートンも負けてはいない。
ひょっこりとひとりでジムに姿を現したのだが、マネージャーやトレーナーより一足先に、たったひとりで来日し、この日もジム近くのホテルから歩いて颯爽と登場したのだ。

吉田同様、彼女も人懐っこくよく笑う

 現在は、アメリカ・サンフランシスコ在住だが、生まれはハワイ。「父はアメリカ人で母は日本人。私は半分、日本人なので、今回日本で戦えることがとても嬉しいんです」と屈託なく笑う。

 父はアメリカ国籍を持つフィリピン人で、ハワイに居住……といえば、ピンと来るファンもいるはず。そう、同じ“ハワイアン・パンチ”のニックネームを持つヘスス・サルードとブライアン・ビロリア。このモートンには彼らにちなんで、“レディ・ハワイアン・パンチ”のニックネームがついているのである。さらにオールドファンなら、ベン・ビラフロアも思い出すだろう。彼らのようにハワイ在住のフィリピン人からは名王者が誕生しているから、モートンも続きたいはず。

 それだけではない。彼女には、強力な援軍がいる。トレーナーは、世界5階級制覇を果たし、WBSS(ワールドボクシング・スーパーシリーズ)決勝で井上尚弥(大橋)と拳を交えるノニト・ドネアの父シニア。さらに、「ドネア・シニアの伝手で、以前マニー・パッキャオにも指導を受けた」という。パッキャオには「技術的なことよりも、精神面でアドバイスを受けた」そうで、ドネア・シニアには、「毎日トレーニングを続けることを刷り込まれ、フィジカル面で徹底的に負荷をかけられている」(モートン)。

ヒザを柔らかく使うことを意識したフォーム。パワーは感じないが、連打は利きそうだ

 ドネア・シニアは今日ようやく来日するそうで、たったひとりのモートンは、シャドーボクシングを披露するしかなかった。ヒザを柔らかく使うことを意識したフォームで、ワンツー、左フックなど、バランスの取れたスタイルが印象に残る。吉田に関しては、「とてもエキサイティングなファイター」と評していた。

 好きな選手、影響を受けている選手を訊ねると、てっきりドネアの名前が出てくると思いきや、「ナオヤ・イノウエの大ファンなんです。彼は“スゴイ!”」と日本語を交えてはにかむ。とにかく、様々なトップ選手の映像を見まくり、いいところをどんどん真似して吸収しているのだという。

独身だというモートンは、「私はボクシングと結婚したんです」と笑いを誘った

「夢に見ていた世界タイトルマッチ。勝って、さらに夢をかなえたい」(モートン) 

 強くたくましい女性同士の、激しい戦いが期待できそうだ。

文&写真_本間 暁

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