12日に大阪のエディオンアリーナ大阪第1競技場で開催されるダブル世界戦の計量が11日、大阪市内のホテル日航で行われ、出場する4選手とも一発でパスした。WBA世界ミドル級タイトルマッチで王座奪回を目指す村田諒太(帝拳)は、「前回のラスベガスより、ずっと落ち着いている」と静かな闘志を燃やしていた。

写真上=にらみ合う村田(左)とブラント

4選手とも一発でクリア

 WBC世界ライトフライ級タイトルマッチの挑戦者ジョナサン・タコニン(フィリピン)を除く3人は、ほとんど不安な表情を見せないまま秤に乗り、そのタコニンがリミットいっぱいの48.9キロだった以外は、3人がリミットを下回り、楽々とクリアした。ドクターの検診でも、4人とも問題となる所見はないと発表された。計量の結果は以下のとおり。

WBA世界ミドル級タイトルマッチ(リミット:160ポンド=72.5キロ)
ロブ・ブラント 72.2キロ
村田諒太    72.3キロ

画像: 村田(左)とブラント

村田(左)とブラント

WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ(リミット:108ポンド=48.9キロ)
拳四朗        48.8キロ
ジョナサン・タコニン 48.9キロ

画像: 拳四朗(左)とタコニン

拳四朗(左)とタコニン

村田は「一夜明け会見」を約束

画像: 計量後、リラックスした表情の村田

計量後、リラックスした表情の村田

 計量を終えた村田は、昨日の練習後に体重がリミットを割り込んでいたと明かし、「ホッとしている」と戦うための前段を無事通り抜けた安堵を見せた。まずパスタを食べて、それからゆっくりと好きなものを食べていくという。

 昨年10月、ラスベガスでの計量に比べて、気分的にはずっと落ち着いているという。

「あのときは、どこか浮ついていたかもしれない」と記憶をたどり、「アウェーでパフォーマンスが落ちる理由のひとつは、(計量で)プレッシャーからすべて解放されてしまうせいがあるのかもしれませんね。その後、知っている人が誰もいませんから、いろいろなことを自分の中で考えてしまうことにもなりますから」

 日本でなら適度な緊張を保ち、「無駄なエネルギーを使わない」ままリングで爆発できるはず、と。

「ブラントは人間的にはリスペクトできるけど、試合では自分の全部を出します。絶対に勝ちます。明日、そして明後日もよろしくお願いします」

 明後日、試合に勝った場合は一夜明けの会見を行うのが通例になっている。つまり、村田の必勝宣言だった。

拳四朗は特上肉に舌鼓

画像: 拳四朗(左)はフェイスオフでもスマイル

拳四朗(左)はフェイスオフでもスマイル

 拳四朗は後援者が用意してくれた、お祝いの第一弾にびっくり。5人前以上はあろうかという豪華な肉めし。鹿児島牛、宮崎牛の特上肉、それも雌肉しか使わないというこだわりの逸品。計量直後というのに、「うまい、ほんまにうまい」っと連呼しながら拳四朗の箸が止まらない。「減量に耐えてきて良かった」と得意の笑顔を連発した。

「今回の減量は本当にうまくいきました。最後になってストンと落ちた感じ」

 調子もすこぶる良いという。

「最後にもう1日、練習できたせいか、いつもよりずっと元気です」

 体が軽いし、美味しいものが存分にあるから、口も滑らかだ。

「(タコニンを)倒します。流れ次第ですが、8回くらいかな。あまり早くてもいけないので」

 自分の体調、能力に対する疑問は、そのかけらさえ見えなかった。

画像: 無事計量を終え、高級和牛を堪能する拳四朗

無事計量を終え、高級和牛を堪能する拳四朗

取材◎宮崎正博
写真◎山口裕朗

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