2020チャンピオンカーニバルへの出場権をかけた「最強挑戦者決定戦」が26日、東京・後楽園ホールで行われ、バンタム級からウェルター級まで4階級の挑戦者が決まった。

写真上=カーニバルでの対戦が決まり、向かい合う永野と小原

画像: 田中(左)を攻める澤田

田中(左)を攻める澤田

★バンタム級8回戦
◯澤田 京介(JB SPORTS)日本1位
【判定3ー0 : 77 対75×2、78対74】
●田中 一樹(グリーンツダ)日本3位
 田中の左フックダブルがタイムリーにヒットした立ち上がり、「もしや」の予感も作ったが、結局、予感までに終わる。攻防の厚みで勝る澤田は2回から巻き返すと、3回には右ストレートで田中をたじろがせた。バッティングで右目上をカットした5回以降も、澤田はおりおりに右ストレート、クロス、左フックを決めて、田中を後手にと追い込んでいった。
◆澤田京介コメント「傷だらけで無様な勝ち方でしたが、今日は負けられない理由がありました。チャンピオンの鈴木選手にはデビュー戦で負けていたので、絶対にリベンジしたかった」
◆チャンピオン鈴木悠介コメント「次に勝つのも僕です。ベルトは渡しません」

画像: 左を伸ばす丸田(左)

左を伸ばす丸田(左)

★フェザー級8回戦
◯丸田陽七太(森岡)日本2位
【TKO3回2分0秒】
●大橋 健典(角海老宝石)日本3位
 長身で懐の深い丸田が、体格的アドバンテージを存分に披露した。左足の強い踏み込みから放つ左ブローは、ジャブの威力を越えたもの。これを上下に打ち分けると大橋は見る時間を要した。ストレートジャブを意識させておいての左フックは、まったく見えなかっただろう。これでダウンした大橋は、その後もジャブを食い続け、鼻柱をカットし、大量の鼻血を流した。凄惨な様相となったが、丸田はクールに左でコントロールし、右カウンターのタイミングも計り出す。3回、2度目のドクターチェック後にレフェリーが試合を止めた。
◆丸田陽七太コメント「この試合に集中してきたが、勝った瞬間から次の試合を考えています。勝ってチャンピオンになります」
◆チャンピオン佐川遼コメント「(丸田の)衝撃的な勝ち方に動揺しています。まずは 12月の初防衛戦に勝ち、丸田選手と闘いたい」

画像: 富岡(左)が左ジャブで斎藤の前進を阻む

富岡(左)が左ジャブで斎藤の前進を阻む

★ライト級8回戦
◯富岡  樹(REBOOT.IBA)日本2位
【判定3ー0 : 79対73×2、78対74】
●斎藤 一貴(角海老宝石)日本1位
 身長177センチの長身、富岡は初回、速い左ジャブを立て続けにヒットして印象点を稼ぐ。これで試合の流れは決まってしまった。スピードをフルに生かした富岡は、長い左とフットワークで間合いを作り、斎藤をなかなか近づけさせない。ときにクロスレンジの攻防になり、斎藤の左フックが決まるがいずれも軽かった。富岡のパンチにも効果的なヒットはほとんどなかったが、『グッドスタイル』を貫き、着々とポイントを積み重ねていった。
◆富岡樹コメント「チャンピオン(の吉野)は階級に関係なく、一番強いことはわかっている。デビュー前からお世話にもなっているが、試合になったら関係ない。世代交代できるように頑張る」
◆チャンピオン吉野修一郎コメント「僕は今、3本のベルトを持っていて、ライト級では一番強いと思っている。(富岡と)やるとしたらとことんやるんで、今日みたいな試合にはなりません」

画像: 小原(左)の左が垂水を襲う

小原(左)の左が垂水を襲う

★ウェルター級8回戦
◯小原 佳太(三迫)日本1位
【TKO4回2分59 秒】
●垂水 稔朗(協栄)日本2位
 体全体でプレスをかけてくる垂水を、小原はよく見て右カウンターで迎え撃つ。ジャブも有効に使い、自分の距離をキープした。4回、小原は右で斬り込んできた垂水と打ち合い、逆に右を立て続けに決めてダウンを奪う。再開後、右一発で豪快にフィニッシュ。地道に成長してきた垂水に、小原が中量級の第一人者の強さを示した。
◆小原佳太コメント「(チャンピオンの)永野君は自分の武器とする左を磨いてここまできた。勝った方がこれからのウェルター級を背負っていく。世界ランカーとやりたいので、日本タイトル戦で勝つことは最低限のノルマです」
◆チャンピオン永野祐樹コメント「目の前ですごいKOシーンを見たが、小原選手と試合できるのは自分が上に行けるチャンス。小原選手に引導を渡し、世界ランキングに入りたい」

写真◎菊田義久

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