WBOアジアパシフィック・ヘビー級チャンピオンの藤本京太郎(角海老宝石)は12月21日、イギリスのロンドンでWBO世界同級6位ダニエル・デュボア(イギリス)と対戦することが決まった。

写真上=「熊みたい」というデュボアに扮してパンダの着ぐるみで現れた阿部弘之トレーナーにパンチを放つ藤本

 K-1から転向して8年。藤本がついにビッグチャンスをつかんだ。デュボアは13戦全勝(12KO)の22歳。「ダイナマイト」の異名を持つスター候補で、すでにWBO欧州、イギリス、英連邦などのタイトルを手にしている。藤本戦にはWBOインターナショナルとWBCシルバーの王座がかけられ、WBC挑戦者決定戦の意味合いもあるという。

「ここまで本当に長かったです。こんな舞台に立てるまでやってきて良かった」と、突然舞い込んだオファーを快諾した藤本だが、デュボアの映像を見て気持ちは一変。

「やってしまったなと。(デュボアは)恐ろしく強いし、大きくて熊みたい。弱点はなく、ビビっています」

 身長196センチ、リーチ198センチは、いずれも藤本を10センチ以上も上回る。しかも若さに似合わず手堅いボクシングをするというデュボアに「勝つイメージはないです」と藤本。もっともこれは「勝つと思って戦ったことは一度もない」という藤本にしてみれば、いつも通りということだ。

「どうしよう、というのは一切ない。向かい合って、相手の呼吸を読んでから考えます。ガードの上からパンチを受けてみて、どう感じるか」

 試合まで残りひと月余りだが、これからロサンゼルスへ飛び、2メートル級の選手たちとスパーリングを重ねる予定。ロンドンの会場は7000人収容といい、ヨーロッパ、アメリカ全土に中継される。藤本のファイトマネーも「世界戦の挑戦者並み」(萩森健一マネージャー)という。

「勝てば人生変わるでしょう。ヘビー級でアジア人というとナメられがちですが、無名の挑戦者、ロッキーの気持ちで戦いたい」

 日本ヘビー級に新たな一歩を標すべく、藤本は近代ボクシング発祥国のリングに立つ。

取材◉藤木邦昭

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