15日、東京・後楽園ホールで行われたスーパーライト級8回戦では、石脇麻生(寝屋川石田=20歳)が、池田竜司(竹原慎二&畑山隆則=24歳)に2回2分29秒で鮮やかなTKO勝ちを収めた。池田は日本15位にランクされており、元WBA世界スーパーウェルター級暫定チャンピオン、石田順裕氏が会長をつとめる同ジムに男子選手初の日本ランカー誕生も見えてきた。

写真上=快勝を喜ぶ石田会長(左)と石脇

 石脇は会心の勝利だったに違いない。2回に入って鋭い左ジャブで勝負をコントロールし始めると、シャープな右で池田からダウンを奪う。立ち上がったところにすかさず追撃を仕掛ける。右アッパーから切り出した3パンチコンビネーションで再び池田をキャンバスに送り込むと、同時にレフェリーストップがかかった。

 快勝に石脇の言葉はとにかく威勢がいい。

「自分が勝つと信じて戦っていました。相手のパンチは大きいからみんな見えました。アッパーは直前まで会長と一緒に練習していたパンチ。そのまんま出せました」

「デビューしてから今2年と少しですが、ほんとうは1年で日本ランキングに入るつもりでした。世界? 3年以内に」

 石田会長には弟子の強気のコメントが心地よく聞こえているようだ。

「(石脇は)仕事もしないで、朝、昼、晩とずっと練習にがんばっています」

 だから、この結果も当然と言いたげ。そして、笑顔で冗談も飛ばす。

「な、石脇、オレにいい車を買ってくれるんだよな」

 そこで、ふと我に勝ったのは石脇のほう。

「あ、興奮しすぎて、大きなこと言いすぎました。来年は上位ランカーに勝って、ユースタイトルを狙います」

 二十歳の元気の良さは輝くばかりだった。

文・写真◎宮崎正博

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