12月23日にスティーブン・バトラー(カナダ)との防衛戦を控えるWBA世界ミドル級チャンピオン、村田諒太(帝拳)は28日、帝拳ジムで練習を公開した。

上写真=『強』と『弱』をとり混ぜながら、村田の調整は進んでいく

 公開練習は定番どおりだった。カルロス・リナレス・トレーナーを相手にしたミット打ちから、ドラム、ステッィクミットとこなしていく。それぞれ3ラウンド、2ラウンド、1ラウンドといつもと変わりないが、いずれも軽めのパンチでまとめていた。戦力を高めるためというより、フォーム、あるいは拳が当たる感触を確かめているように見える。

 その後もロープスキッピングや、シャドーボクシング、ストレッチと順にこなしながらも、いずれも流し気味。1日前に重厚なスパーリングをこなしており、この日はリフレッシュにあてたのだろう。

 練習後の囲み会見も、24日に行われた男子ボクシング五輪代表決定戦兼全日本選手権大会の話題からスタートする。

「堤(駿斗=フェザー級優勝)は力がありますね。初回を取られながら、2回、3回としっかりと盛り返したんですから」

 大学(東洋大学)の後輩でもあるホープを褒めた。

 バトラー戦についてはひとつの応答だけ。

「怖いのは2点。ひとつは出会い頭にハードパンチを打ち込まれること。それにビデオを見ながら感じたのは、(バトラーが)足を使ってかわしにくるパターンもあるのではないかということ。だとすると、(タイトルを一度は奪われた)ロブ・ブラント(アメリカ)との第1戦のようにならないよう、きちんと対策を立てないといけないですね」

 減量は準備を終えた段階。ウェイトを下げるのはこれからの作業になる。そして、試合まで1ヵ月を切ったこのあたりは、『強』と『弱』を適度に織り交ぜながら、技術、体力両面を大胆に鍛える時期。それでも、村田の言葉に余裕を感じるのは、自信がなせるわざなのだろう。

画像: リナレス・トレーナーのミットを叩くパンチはタイミング重視だった

リナレス・トレーナーのミットを叩くパンチはタイミング重視だった

文◎宮崎正博 写真◎福地和男

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