8日、エディオンアリーナ大阪第2競技場で行われたWBOアジアパシフィック・ウェルター級王座決定戦は、9回までに合計5度のダウンを奪われた1位・別府優樹(28歳=久留米櫛間&別府優樹)が、前日本同級チャンピオンで2位の矢田良太(30歳=グリーンツダ)を10回2分11秒、大逆転のTKO。“九州のタイソン”が王座初挑戦で、奇跡のベルト獲得を遂げた。

 初回から左を軸に攻めて出た別府が、圧倒的に手数、ヒット数で上回るが、受け身で手数が少ない矢田は、けれども1発の威力で勝る。

 2回、別府の右アッパーで矢田がダウンすれば、4回に今度は矢田の右フックで別府がダウン。

前日本チャンピオンの矢田が、試合を圧倒的有利に進めていたのだが……

 6回、矢田が右フックで1度、右アッパーで2度目とダウンを追加。続く7回は、別府が放った右が矢田の頭部にヒット。この一撃で、4回に痛めた右の負傷をさらに悪化させた別府は、自らキャンバスにグローブをつき、カウントを取られた。

 9回には、矢田の左フックで別府が合計5度目のダウン。

 ポイントでも大劣勢だった別府だが、10回、左フックで矢田にダメージを与えると、よろめく矢田を一気にたたみかけ、最後は右アッパーが決まるとレフェリーが試合を止めた。

取材_西村華江
写真_石井愛子

昨年亡くなった峯子夫人の遺影を手にする櫛間昭会長と別府。別府はお世話になった会長夫人のためにも、死力を尽くして逆転に結びつけた

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