31日、東京・大田区総合体育館でWBO世界スーパーフライ級チャンピオン井岡一翔(Reason大貴)に挑戦する同級1位のジェイビエール・シントロン(プエルトリコ)が28日、都内のワタナベジムで練習を公開。評判どおりの高い技術を見せた。

写真上=サンドバッグを叩くシントロン

画像: 名王者のカルデロン・トレーナーとビクトリーポーズ

名王者のカルデロン・トレーナーとビクトリーポーズ

 母国から帯同した総勢7人もの取り巻きが、陣営の「本気度」を物語っていた。アマチュア時代から世界中を巡り歩いた男は、日本の寒さも環境の違いも意に介さない。「コンディションはベスト。勝つ自信は100%以上」と無敗の挑戦者は言い切った。

 公開した練習はシャドーとミットを2ラウンドずつに、サンドバッグ。同胞の元世界2階級王者イバン・カルデロン・トレーナーと、ときに笑顔も浮かべながら、ラテンのボクサーらしく軽快に動いた。

細くて長い脚はカモシカのように速い

 脚は細いがバランスは良く、柔軟なボディワークとともにサウスポースタイルから繰り出す連打は高速。長いリーチを活かしたロングレンジからの左ストレートの他、接近して左右アッパーも器用に打ち、五輪2度出場の実績が示すとおりの高い完成度を披露した。

画像: カルデロン・トレーナーのミットに高速連打を叩き込む

カルデロン・トレーナーのミットに高速連打を叩き込む

 美しささえ感じさせるシントロンのフォーム。その端正な顔には傷ひとつ見当たらないが、プロでは試されていない部分もある。それは耐久性だ。5月、江藤光喜との挑戦者決定戦では、江藤の右で初回KOされながら、直前のバッティングが判明し、無効試合に。3ヵ月後の再戦では速い足を駆使したアウトボクシングに徹し、大差の判定勝ちというクレバーさを発揮した。

「あらゆる展開を想定して準備してきた」というシントロンは、井岡の緻密なプレスとボディからの切り崩しにどう対処するのか。戦略に長けた両者による頭脳戦も、大きな見どころだ。

文◎藤木邦昭
写真◎本間 暁

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