31日、東京・大田区総合体育館でWBO世界フライ級チャンピオン田中恒成(畑中)に挑戦する同級10位のウラン・トロハツ(26歳=中国)が28日、都内のワタナベジムで練習を公開。「早く試合がしたい」と、王座奪取へ意欲を見せた。

写真上=王座奪取へ意気込むトロハツ

画像: マネージャーのリウ・ガン氏(左)、トレーナーのディアス氏(右)と会見するトロハツ

マネージャーのリウ・ガン氏(左)、トレーナーのディアス氏(右)と会見するトロハツ

 練習を前にマネージャーのリウ・ガン氏、キューバ人トレーナーのペドロ・ディアス氏とともに会見したトロハツ。「タナカ選手は非常に素晴らしいチャンピオン。試合をすることができてうれしい」と王者に敬意を表し、「体調は良い。早く試合がしたくて、ワクワクしている」と意気込んだ。

 ディアス・トレーナーは中国のWBA世界フェザー級王者シュー・ツァンを指導している縁で、この試合からトロハツもコーチすることになった。トロハツを「とても賢い」と評し、田中に対しては「非常に強いが、穴もある」と、秘策をほのめかした。

画像: ディアス・トレーナーの投げる球をトロハツは丁寧にキャッチ

ディアス・トレーナーの投げる球をトロハツは丁寧にキャッチ

 2年前、村田諒太と戦ったアッサン・エンダム(フランス)のトレーナーでもあったディアス氏は、この日も一風変わった練習をトロハツに指示。シャドーボクシングの合間に意表をついて球を投げ、トロハツがそれをキャッチしては投げ返して再びシャドーと、目まぐるしい動きを課した。トロハツはミスなく実直に球を追い続け、反射神経と粘り強さを垣間見せた。

 トロハツは、カザフスタンとの国境に近い新疆ウイグル自治区の出身。少数民族カザフ族の家庭は貧しく「生活を変えたい」と、13歳のときにボクシングを始めた。4年間で30戦27勝3敗のアマチュア歴を残し、プロに転向。すでに故郷の家族には家を建てたという「ウイグル自治区の星」は、さらなる栄誉を求め「人生を懸けてタナカに挑む」と誓った。

文◎藤木邦昭
写真◎本間 暁

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