WBO世界フライ級王座決定戦、同級1位ジーメル・マグラモ(フィリピン)対3位中谷潤人(M.T)の12回戦が4月4日、東京・後楽園ホールで行われることが発表された。

写真上=世界初挑戦が決まり、笑顔を見せる中谷

画像: 村野健マネージャー(左)、岡田隆志トレーナーとタイトル奪取を誓う

村野健マネージャー(左)、岡田隆志トレーナーとタイトル奪取を誓う

 中学1年でボクシングを始めてから10年。中谷に大きなチャンスが降ってきた。「やっとこの舞台に立てるという思いと、世界で一番の男になるというワクワクする思いです」と柔和な笑みに闘志をにじませた。

 WBA1位をはじめ、WBCとWBOで3位、IBFで7位と主要4団体でフライ級上位にランク。慎重に王座の動向を伺ってきたが、1月31日付で田中恒成(畑中)が4階級制覇を狙い、WBO王座を返上。空位の王座決定戦へ、話は一気にまとまった。

 大勝負を見据え、すでに中谷は1月からロサンゼルスで1ヵ月に渡り合宿。師匠ルディ・エルナンデス氏のもと、世界王者ダニエル・ローマンらと100ラウンドに及ぶスパーリングを行った。3月早々にも再びアメリカへ向かう予定だ。

 1位にランクされるマグラモは、25戦24勝(20KO)1敗と、8割のKO率を誇る25歳。現在7連続KO勝ちをマークしている。中谷は「すごく器用で、パンチもある。手数が多いので(自分の)長いリーチを活かせる試合がしたい」と警戒しながらも「もちろんKOを狙います」と揺るぎない自信を見せる。

画像: 全力でサポートしてくれる両親と弟にも勝利を約束した

全力でサポートしてくれる両親と弟にも勝利を約束した

 Uー15全国大会を制し、中学卒業とともに単身アメリカで修行。17歳でデビューするや全日本新人王、日本ユース王座、日本王座と、狙いどおりにクリアしてきた。昨年10月には、元世界王者ミラン・メリンド(フィリピン)とのテストマッチにも圧勝。戦績を20戦20勝(15KO)とし、22歳、満を持しての世界初挑戦だ。

 ミニマム級でデビューした当初は細かった体も、ここ数年の筋力トレーニングの成果で急激にビルドアップ。減量の厳しさも増し、身長も171センチと体格的には1階級上のスーパーフライ級でも十分に通用するが「子供のころからフライ級でチャンピオンになると決めていた」と、まずは日本伝統のクラスから獲りにいく。

画像: 爽やかな笑顔に自信を漂わせる

爽やかな笑顔に自信を漂わせる

 7人の現役世界王者を抱える日本だが、2018年末の井上拓真(大橋)以来、新王者は生まれていない。初挑戦に限れば4連敗中の状況で、切り札とされるのが中谷だ。

「期待されるのは嬉しいこと。プレッシャーも力に変えて、必ず世界チャンピオンになります」

 試合はBS日テレとG+で生中継される。

文◉藤木邦昭
写真◉山口裕朗

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