日本プロボクシング協会(JPBA)、日本ボクシングコミッション(JBC)の新型コロナウイルス対策連絡協議会が29日に開催された。7月再開の方針に変わりはないが、最初は原則として無観客試合になることが確認されている。

上写真=再開を待つボクシング会場。当分の間、歓声は響かないかもしれない

 待ちわびたライブ・ボクシングに観客はいない。今回の協議会では7月に再開されるプロボクシング興行は、最初は原則として無観客での開催で意見は一致した。また、加盟ボクシングジムのジムオープンを6月1日に控えているが、JBCがガイドラインを策定し、選手、一般会員のみならず、ジムの施設内に入るスタッフ全員が記入するメディカルチェックシートを全ジムに配布し、そこへの記入、返送を義務づけることも同時に決定した。

 非常事態宣言の解除により、さまざまな規制が段階的に取り払われつつある。6月19日に無観客で再開するプロ野球も7月中旬からは、ソーシャルディスタンスに配慮しながらも観客の入場を許可する方向だ。プロボクシングも当初は7月再開と同時に、観客を入れることを視野に検討を重ねてきた。それが、ここにきて新たな厳しい選択にも見える。

「ボクシングを守るための規制です。何かが起こったら、すべてが終わってしまう。だんだんと規制緩和は進んでいても、より慎重になって、再開の準備をするべきというJBC側の提案を協会が理解してもらえました」(安河内剛・JBC本部事務局長)

 会場への入場に際しても、チケットの確認作業に手間取ったり、検温のために長蛇の列ができたりと、実務上の問題も考えあわせ、JBCが慎重論を唱え、協会側がこれに応えた。

「野球のように巨大なスペースを使って行う競技とは一緒にできません。より密になるボクシング会場では、客席に制限を加えて入場させても、収入を見込める観客数は期待できないかもしれません」(林隆治・JPBA事務局長補佐)

 7月16日(主催・大橋ジム)と22日(同・三迫ジム)の後楽園ホールのカードは無観客開催が決定しているが、残りはすべて興行計画書の提出を待って、JBCが判断することになるという。

 7月12日、名古屋市の中日ジムでは、中日本新人王予戦を行う予定だが、無観客でもジム内での開催には、問題点を挙げて検討する。必要以上に密の状態を作らないか、トイレの数などに支障はないかなど、実現可能かどうか、今も検討している。

 また、ジム再開に伴うメディカルチェックシートには、味覚、嗅覚の有無、検温に加えて、検査キットを使用しての酸素フォワードの検査も義務付けている。高いハードルと思えるかもしれないが、スポーツジムの一分野として、ボクシングジムの信頼度をより高めるとすれば、今後に大きな貢献も期待できる決断である。

 また、新人王戦は予定どおり開催されるが、全日本決勝は従来の年末から2月に順送りされる見通しをJPBAが明らかにしている。加えて、プロテストも9月からの実施をめどにしているという。

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