当時、JBC(日本ボクシングコミッション)はWBA暫定王座を認めていなかったものの、日本人男子として初めてにして、現在のところ唯一タイの世界タイトルマッチに勝利した江藤光喜(32歳=白井・具志堅スポーツ)が28日付で引退を表明した。

上写真=歴史的なワンショット!

 2013年8月1日、タイ・バンコクでWBAフライ級暫定王者コンパヤック・ポープラムックからダウンを奪い3-0判定勝利。同級王者となった試合は、JBC未公認ながら、その価値はとてつもなく高い。

コンパヤックに襲いかかる江藤。灼熱という敵もなんのその。堂々たる勝利だった

 江藤はその後、OPBF同級王座を獲得し2度防衛。2015年11月、今度は仙台のリングでWBC世界スーパーフライ級王者カルロス・クアドラス(メキシコ)に挑んだが、王者のアウトボックスに強打空転で0-3判定負けを喫した。

“三度目の正直”を期し、アメリカでジェイビエール・シントロン(プエルトリコ)と2度にわたってWBO王座挑戦者決定戦を行ったが、無効試合、判定負けで、その希望はかなわなかった。シントロン2戦目(2019年8月2日)がラストファイトとなった。プロ通算戦績は31戦24勝(19KO)5敗1分1無効試合。
 長身から打ち下ろすストレート、思いきりのいい左フックは、痩身からは想像できない威力を持っていた。野木丈司トレーナーが、かつての名王者アレクシス・アルゲリョのようなスタイル、リズムを徹底的に叩き込んだ成果だろう。

光喜の周りには、自然と人の輪ができる。あの比嘉大吾も、光喜を信頼していた
写真_本間 暁

 沖縄出身で、気さくで愛嬌のある性格は、先輩、後輩はおろか、マスメディアにも愛された。双子の弟・大喜、末の弟・伸悟はすでに引退しているが、光喜は“江藤家代表”として、最後まで粘り抜いた。

 今後はZoomオンラインボクシングの『ボックスフィットⓀ』
https://kokisyokai.amebaownd.com
を立ち上げて、ボクシングレッスンの指導にあたるという。

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