アジア最大の格闘技団体、ONE Championshipの日本初の大会が、3月31日に東京・両国国技館で開催された。幸運にもこの大会を観戦することができたので、観戦記を書こうと思う。断っておくが、総合格闘技の試合を見たのはこれが初めて。試合を楽しむために、『格闘技通信』の特別号を読み込んだくらいで、全くの素人である。格闘技的な視点でのレポートを期待しないでいただきたい。

上の写真:メインイベントで雄叫びをあげる青木真也 写真:ONE Championship

若松佑弥

 どんな競技でも事前に情報がインプットされていればいるほど、試合を興味深く見ることができる。知識が豊富であれば、様々な角度から楽しむことができる。しかし、私には十分な知識を身につけるだけの時間がなかった。ただ、気になる選手はいた。

 1人が若松佑弥。ONEがプロモーションのために作った2分39秒の動画に釘付けになった。鹿児島の不良が格闘技に出会って、文字通り、人生を切り開いた。世界最強のファイターに挑むその澄んだ瞳が印象的だった。

画像: 試合前、若松は涼しい目をしていた(ように感じた) 写真:ONE Championship

試合前、若松は涼しい目をしていた(ように感じた) 写真:ONE Championship

「この男は何かをしてくれる」

 そんな期待を抱かずにはいられなかった。

 しかし、結果は、格闘技界最強アスリートの1人、DJこと、デミトリアス・ジョンソンに2ラウンド2分40秒、フロントチョークで1本負けを喫した。しかし、素人の私には、若松がタップアウトしたようには見えなかった。タップアウトするような選手ではないという思いが、私の中にあったからだろうか。

画像: 「凄く良い経験になった」とSNSに書いた若松。大きな糧を得たはずだ。 写真:ONE Championship

「凄く良い経験になった」とSNSに書いた若松。大きな糧を得たはずだ。 写真:ONE Championship

 そのあとの試合で、女子アトム級王者アンジェラ・リーの2階級制覇を阻止した女子ストロー級王者ション・ジンナンの粘りを見たあとでは、なおさらだった。男性と女性の違いはあろうが、ションは、4ラウンドに三角絞めや腕ひしぎ十字固めを受けながらもギブアップしなかった。

 若松もションと同じような逆転劇を描いていたのではないか。

「僕はこの道が1番輝ける、そして楽しいと本当に思いました。なのでまた立ち上がって強くなって必ずチャンピオンベルトを巻いて世界一になります!!!」

 若松は試合の翌日、自身のFacebookにこのように綴った。「楽しい」という思いは、強くなるためのエネルギーになるはずだ。澄んだ瞳を持つ男を追いかけてみたくなった。

画像: 世界最強と互角に渡り合える。そう感じさせるシーンが何度かあった。 写真:ONE Championship

世界最強と互角に渡り合える。そう感じさせるシーンが何度かあった。 写真:ONE Championship

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