8月9日から13日まで、鹿児島アリーナで開催されるインターハイ。男子団体戦は初日の9日に1回戦から3回戦まで、2日目10日に決勝戦が行われる。今年は高校選手権、金鷲旗の決勝で対戦した国士舘(東京)と大牟田(福岡)を軸に優勝争いが繰り広げられるだろう。

[男子団体戦展望]

国士舘が4年ぶりの団体3冠を目指す

これまで男子は北海道、東京、大阪、開催権は2校が出場できたが、今年から2枠は開催県のみとなり48校で争われる。今年は例年になく大型チームがそろい、迫力のある激突が見られるだろう。熱気を呼ぶ南国インターハイ。各ブロックの戦いを展望した。

画像: ※写真上=優勝候補筆頭の国士舘は、春の高校選手権、7月の金鷲旗で優勝 写真◎近代柔道

※写真上=優勝候補筆頭の国士舘は、春の高校選手権、7月の金鷲旗で優勝
写真◎近代柔道

Aブロックは国士舘(東京)と天理(奈良)が激突

Aブロックは春の王者・国士舘と前年チャンピオンの天理の戦いが注目される。両者が勝ち上がると3回戦で激突する。

天理はエースの中野寛太が卒業し、前年と比べるとやや力は落ちる。体格的にもチーム平均体重は昨年とほぼ同じ94.8kgと、それほど大きくはない。エースの井上直弥は130kgと大型だが、抜き勝負と違い5人の点取りなので、勝っても1点。他の選手がいかに頑張るかで勝負も決まってくる。ただ、天理は伝統的に気持ちで戦うチームなので、体格差はあまりハンディにはならない。

春の高校選手権は早い段階で強敵の大成と当たり上位進出を逃したが、春以降、インターハイ目指してエースの井上、鈴木太陽が調子を上げているので本番では国士舘相手に熾烈な戦いを演じそうだ。

 国士舘は隙がないチーム。平均体重111kgと超大型。エース斉藤立を擁して2019年の高校選手権、7月の金鷲旗で優勝。4年ぶり4回目の団体3冠に向かって「選手の意思統一は出来ている」(岩渕公一監督)。道下新大、斉藤は1年から、他の選手は2年生からのレギュラーでそれぞれ場数は踏んでおり心強い。そして春は怪我で不在だった林将太郎が復帰。技の切れではチーム内でもトップクラスなのでこれは明るい材料だ。

“人に頼るな、自分で切り拓け”がチームの合い言葉。とはいえ大黒柱の斉藤の存在はチームにとっては頼もしい。1点ビハインドなら同点-代表戦勝利が可能だ。

 このほかこのブロックには神戸国際大附、東海大諏訪、高川学園と春は初戦で敗れた学校も上位進出を狙っている。また、62年ぶりの出場を果たした高田(大分)の戦いにも注目したい。

Bブロックは崇徳(広島)と埼玉栄(埼玉)の争い

Bブロックは崇徳と埼玉栄が軸。崇徳は春は準々決勝で大牟田に負けてベスト8、埼玉栄も2回戦で大牟田に負けている。相手が強力な大牟田だったために4強以上には上がれなかったが、実力は持っている両チーム。

 崇徳は13年のインターハイで優勝した。以来常に上位を外さない実力チームになっている。加美富章監督は1991年の71kg級学生チャンピオンで、現役時代から理詰めの選手だった。指導方法は選手個々の個性を見つけ、良いところを伸ばすというやり方。後に東海大に入学した香川大吾を育て、見事初優勝に漕ぎ着けている。

そして今年は福永夏生が100kg、福本佑樹が120kgと2枚看板。他の選手も大型で国士舘に“体負け”はしない。かつての崇徳に比べると昨今のこのチームは重量級チームだ。

 埼玉栄も長谷川1人を除いて5人が全員100kg以上の大型チーム。新戦力として18年の全中優勝時に大活躍した130kgの野村陽光が加入し、山野井爽、松本弾と組んで戦闘力を増している。

 崇徳と埼玉栄が勝ち上がると3回戦で当たる。このほか、昨年ベスト8の鹿児島情報も地元で上位を狙う。春ベスト16のつくば秀英も小粒だが力はある。

強豪ひしめくCブロック

画像: ※写真上=高校選手権、金鷲旗と2位に終わった大牟田。打倒・国士舘に燃える 写真◎近代柔道

※写真上=高校選手権、金鷲旗と2位に終わった大牟田。打倒・国士舘に燃える
写真◎近代柔道

 最も激戦が予想されるのがCブロック。大牟田、木更津綜合、東海大相模、大成、東海大仰星と強豪のそろい踏み。中でも初戦で当たる大牟田-木更津総合、大成-東海大大阪仰星は大会屈指の好カード。春の高校選手権、7月の金鷲旗で準優勝の大牟田は森健心、竹市大祐に服部大喜のポイントゲッターが揃う。対する木更津もは高校選手権、金鷲旗でベスト8に進出し、唯野己哲、金澤聡瑠、北條嘉人ら得点力がある。この勝者に56年ぶり2回目の出場となる瀬田工業が挑戦する。

 大成-東海大大阪仰星は両校ともにそれほど大型ではないが、その分、技の切れ、粘り強さが持ち味だ。大成は大竹龍之助を軸に、三浦啓瑚、佐々木健翔、竹村虎之と攻撃力がある。選手権では天理を代表戦の末に下している。東海大大阪仰星も3年生を中心にしぶとい柔道を見せ、春はベスト8に進出している。

桐蔭学園との激闘を制し3年ぶりに神奈川県代表となった東海大相模にも注目だ。菅原光輝、工藤海人、有馬雄生は個人戦でも代表に選ばれている。平均体重110.6kgの福井工大福井も侮れない。

Dブロックは作陽を中心に展開

 Dブロックは組み合わせに恵まれた作陽が、133kgの高橋翼、103kgの嵐大地を軸に頂点を目指す。

春は準決勝で国士舘に完敗、再び対戦した7月の金鷲旗準決勝では接戦を演じたが、どこまで力を伸ばしてきたか。作陽と初戦で当たる開志国際は初出場。「予選で勝つ(代表になる)ことが目標ではないので、全国で自分たちの柔道を見せつけたい」と燃えている。身長203cm、体重155kgの新戦力・花偉航がどんな柔道を見せるのか注目。

このほか、春ベスト16の田村、北海も虎視眈々と上位を狙う。7年ぶりに出場の國学院大栃木も平均体重111kg級と超大型のチーム。地元の明桜館は、応援を背に旋風を巻き起こせるか。

[大会日程]

  9日(金) 開会式

       男子団体戦 3回戦まで

  10日(土)男子団体戦 4回戦~決勝

        男子個人戦60㎏級、66kg級、73kg級

  11日(日)男子個人戦81㎏級、90kg級、100kg級、100㎏超級

        女子団体戦2回戦まで

  12日(月)女子団体戦3回戦~決勝

        女子個人戦48㎏級、52kg級、57kg級

  13日(火)女子個人戦63㎏級、70kg級、78kg級、78㎏超級

[会場]

鹿児島アリーナ

住所=鹿児島県鹿児島市永吉1-30-1 

アクセス=JR「鹿児島中央」駅よりバスで約10分、「中草牟田」「鹿児島アリーナ前」下車。「鹿児島中央駅西口」よりバスで約6分、「鹿児島アリーナ前」下車

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