横浜FMが粘り勝ち。序盤から焦れずに攻め続け、80分にエジガル・ジュニオが決勝点を挙げた。守備も集中を切らさず、松本のカウンターを封じて無失点に抑えた。チームは2位に浮上し、首位FC東京との勝ち点差は3ポイントとなった(22日時点)。この日はひたむきに働くジョーカーがいなければ、勝ち点3はつかめなかったかもしれない。

上写真=エジガル・ジュニオの決勝点を演出した大津祐樹(右)

背後に走ろうと思っていた(大津)

 ベンチに座る大津は、ピッチの外から戦況を細かく観察していた。序盤から足元へのパスが増え、スペースを有効活用できていない。突破口はどこにあるのか。目をつけたのは、松本の高い最終ラインだ。いつ監督に名前を呼ばれてもいいように、ピッチサイドで走る準備を続けていた。前節の清水戦はベンチに座ったまま逆転負け。それでも、ひたむきに練習を続けてきた。松本戦は64分から満を持してピッチへ。迎えた80分、狙いどおりの形でパスを呼び込む。

「(相手最終ラインの)背後に走ろうと思っていました」

 左サイドの裏へスプリントした後のプレーも力強かった。相手マーカーに体を当てて、ボールをしっかり保持。ゴールラインぎりぎりのところから右足アウトサイドで折り返した。中央で待っていたエジガル・ジュニオは難しい体勢から巧みに右足でゴールに流し込んだ。4試合連続得点をマークしたエースは、ジョーカーのアシストを称えていた。途中から出ても、与えられた仕事をきっちりこなす。攻守両面でハードワークを続け、試合の流れを変えてみせた。

「誰が出ても強いマリノスでないといけない。優勝するチームはそういうもの」

 名門マリノスの7番を背負う男の言葉には覚悟がにじんでいた。コパ・アメリカで活躍するチームメイトの日本代表MF三好康児のゴールからも刺激をもらったという。12年のロンドン五輪で大ブレイクし、かつてはA代表にも名を連ねたドリブラーだった。いまはプレーの幅を広げ、FWからMFまでこなす万能戦士となっている。

「どこでもプレーできるのが僕の売り」

 29歳になった大津はひと味違う。優勝争いには必要な戦力になってくるはずだ。

取材◎杉園昌之 写真◎J.LEAGUE

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