G大阪は33分にアデミウソンの得点で幸先よく先制したものの、前半終了間際に同点ゴール、さらに後半には逆転弾を浴びて苦しい状況を強いられた。しかし、72分に左サイドの福田湧矢がPKを獲得。これをパトリックが冷静に沈めてスコアを2-2とし、敵地で勝ち点1を奪った。

上写真=左サイドで精力的な動きを見せた福田(写真◎Getty Images)

■2019年8月23日 J1リーグ第24節
鹿島 2-2 G大阪
得点者:(鹿)セルジーニョ、伊藤翔 (G)アデミウソン、パトリック

「ガンバで出続けることは、めちゃくちゃ難しいこと」

 G大阪が1点ビハインドで迎えた72分、左サイドの福田湧矢が持ち前のスピードを見せた。DF三浦弦太からのロングパスに抜け出し、ペナルティーエリア内で鹿島の右サイドバック・小泉慶のファウルを誘った。

「あの一発に懸けました。(飛び出すタイミングは)あの瞬間がベストだったと思います。弦太くんから、めちゃめちゃ良いボールが来た。(ファウルで止められなければ)シュートを打てていたと思います」

 笛が吹かれた瞬間、背番号34はガッツポーズ。直後にFWパトリックがキックを沈め、2-2の同点に追いついた。福田自身は「両ふくらはぎと太ももをつっちゃいました。情けないです」と、85分に途中交代を強いられるも、チームは同点のままタイムアップを迎えた。

「優勝争いをしている鹿島という素晴らしいチームを相手に、これだけみんなで最後まで走って戦えたことはチームとしても自信になる。なんか、一つになれたんじゃないかな、と」

 リーグ戦5試合連続での引き分けとなったものの、「次につながる勝ち点1だと思います」と、アウェーでの勝ち点1獲得に満足げな表情を浮かべた。

 この夏、G大阪はFW宇佐美貴史やMF井手口陽介ら、日本代表クラスの実力者を補強した。福田の主戦場とするサイドのポジションにも、川崎Fから鈴木雄斗(※期限付き移籍)、山口から高木大輔を獲得している。

「誰がいても気は抜けない。(危機感は)常にあります。ガンバという伝統のあるチームで(試合に)出続けることは、めちゃくちゃ難しいこと」と、福田はポジション争いの熾烈さを強調する。その中でスタメンに名を連ね、「出させてもらっている以上は、やらなければいけない」と、自覚と責任を胸にピッチに立っている。

「(結果を)出し続けなければいけない。『こいつ(福田)がいたら違うな』と思ってもらえる選手にならなければ」

 プロ2年目を戦う青黒の韋駄天が、チームを上昇させるべく自身のさらなる成長を誓う。

取材◎小林康幸

関連記事

サッカーマガジン 2019年10月号

This article is a sponsored article by
''.