アディダス ジャパン株式会社と公益財団法人日本サッカー協会(以下、JFA)が共同し、女子サッカーの普及・発展のために始めた「HER TEAM」プロジェクト。JFAの今井純子女子委員長が、女子サッカーが抱える課題とプロジェクトに対する期待を語った。
画像: 女子中学生世代がサッカーを続けていける環境へ
「HER TEAM」プロジェクト

プレー環境の充実を目指す

――2016年に公益財団法人日本サッカー協会(以下、JFA)の女子委員長に就任以降、女子サッカーの普及・発展に関してはどのような手応えを感じていますか?

今井 この4年、さまざまな取り組みをしてきたものの、取り組みが必ずしもすぐに実を結ぶわけではないと実感しています。準備は重ねてきましたが、しっかりとした形になるには大きなきっかけも必要だと感じました。そういった意味では、2023年までは女子サッカーのトップカテゴリーにおいてインパクトのある大会や出来事が続きます。その過程で注目を集め、女子がサッカーをしたくなったときにすぐにプレーできる環境を整備しておくことが大事だと思っています。

 JFAが2015年に改訂した「なでしこvision」には3つの柱があります。

1.サッカーを女性の身近なスポーツにする。

2.なでしこジャパンが世界のトップクラスであり続ける。

3.世界基準の「個」を育成する。

 JFAは特に「1」に対する課題を感じており、アプローチを急がなければいけないと思っています。今後、日本女子代表や女子の育成をもっと進めていくためにも、女子サッカーの普及が必要だと考えています。

画像: 写真/阿部卓功

写真/阿部卓功

――JFAが2018年度に集計した競技者登録データによると、女子選手が13歳(中学1年生)を迎えたときに約1000人もの選手(22%)がサッカーから離れていることが明らかになっています。

今井 中学生が身近なところでプレーできる環境が少ないことが理由の一つに挙げられます。小学生のときは男子と一緒にプレーできても、体格的に大きな差が生まれ始める中学生になると、男子とプレーすることが難しくなってきます。男子のチームで男子と一緒にプレーしている女子も確かにいますが、住んでいるところの近くに女子チームがあることが女子サッカーの普及において欠かせないことだと思っています。

画像1: プレー環境の充実を目指す
画像2: プレー環境の充実を目指す
画像3: プレー環境の充実を目指す

プロジェクトの訴求力に期待

――女子サッカーの選手数を増やすために「プレー環境の充実」が必要とのことですが、このほど、アディダス ジャパン株式会社(以下、アディダス)とともに「HER TEAM」プロジェクトを始めました。このプロジェクトに期待する点を教えてください。

今井 サッカー界のネットワークだけでは、伝えられる範囲や伝わり方も限られてしまいますが、アディダスが持つ訴求力は、JFAが持つ訴求力とは違うはずです。アディダスの情報伝達スピードやブランド力により、JFAだけではこれまで届けられなかったところに情報を届けられるのではないか、と思いました。非常に大きな期待を抱いています。

――「HER TEAM」プロジェクトは中学生年代(U-15年代)のチーム新設を目指したプロジェクトです。プロジェクトを通して女子チームを増やし、定着させるには何が必要でしょうか?

今井 一つには、女子選手を指導できる指導者を安定的に供給していくことだと考えています。中でも、女性指導者の育成が急務だと思っています。女性の指導者数は指導者全体の3パーセント台にすぎません。女性指導者が増えることも、女子サッカーの発展に欠かせないと思っています。

 男子は、将来自分が指導者をしている姿をイメージしながらプレーしている選手が多いものですが、女子はロールモデルがまだ少ないこともあって、自分が指導者になるというイメージを持っている選手が少ないのが実情です。女子サッカー選手が自分の将来を描けるようなさまざまな施策もしていきたいと思っています。

 もう一つ大切なのが、地域内におけるつながりです。大会に出場したり、試合を行なったりするには、地域とのつながりが大切です。その点に関しては、JFAが持っているネットワークを駆使したり、各都道府県サッカー協会に配置している普及コーディネーターの力を借りたりしながら地域とのつながりを持てるようにしていきたいと思っています。

今井 男子と同じように、女子にとってもサッカーは面白いスポーツです。女子サッカーの短い歴史の中で、「自分たちも楽しみたい」という強い気持ちを持った先輩たちが努力し、結果を残し、日本において「女子サッカー」という存在の地位を高めてきました。日本の女性にとって、サッカーが女子に身近なスポーツになってきたはずです。

 先輩たちが高めてきたその価値をより確かなものをするために、これからも女子サッカーの普及・発展に努めていきたいと思っています。それには、この「HER TEAM」プロジェクトが大きな意味を持っていると思います。

画像4: プレー環境の充実を目指す
画像5: プレー環境の充実を目指す

「HER TEAM」プロジェクト

■創設サポート内容:(1)メンバー募集のための告知ツール(2)ユニフォームの提供(3)サッカークリニックの開催

■サポート期間:チーム創設初年度

■募集エリア:全国(※日本国内で活動するチームに限る)

■募集数:合計10チーム

■募集期間:3月8日からアディダス オンラインストア上の特設応募ページにて受付開始

https://shop.adidas.jp/createthechange/girlsfootball

◎第一次締め切り 2020年6月末日

◎第二次締め切り 2020年10月末日

■募集対象:(1)中学生年代(U-15年代)の女子がプレー可能で、2020年度に新規創設されるチーム※すでに「女子」以外の種別でJFA登録をしているチームが、新たに「女子」の種別でJFA登録をする場合も対象 (2)2021年3月までに、チームが創設され、「女子」の種別でJFA登録を完了すること (3)継続的なチーム運営が前提

■その他:(1)中学生年代(U-15年代)の女子に特化したチームを優先してサポートするが、幅広い年代が入会可能な女子チームの創設も対象(中学生/U-15年代もプレーできることが必須)(2)「チーム」には、部活動も含む


This article is a sponsored article by
''.