11月16日(土)、17日(日)に、神奈川県横浜市・横浜スタジアムにて、『第52回日本女子リーグ決勝トーナメント』が行われる。出場するのは、今季のリーグ戦で上位4位までに入った、ビックカメラ高崎、Honda、豊田自動織機、トヨタ自動車。ページシステム(敗者復活戦を含むトーナメント)で日本一の座を争う。

※昨年はトヨタ自動車がビックカメラ高崎勝を破って、2年ぶり10度目の優勝を果たした
写真◎田中慎一郎(ソフトボール・マガジン編集部)

 今季は、決勝トーナメント進出をかけ、最終節まで熾烈な戦いが繰り広げられた。今週末の開催を前に、出場する4チームの今季のリーグ戦での戦いぶりを振り返りながら、注目選手などを紹介していく。

リーグ1位:ビックカメラ高崎(18勝4敗)

 宿敵・トヨタ自動車との開幕戦に勝利し、勢いそのままに3連勝を飾った。2節で前半好調のデンソーから今季初黒星を喫し2位に陥落したが、そこから5連勝で首位に(4節終了時点)。前半最終節の5節で2敗目を喫すも、首位をキープして折り返した。後半戦再開後は6節、7節でそれぞれ1敗を喫し2位陥落も、8節で首位に返り咲くとそのまま逃げ切った。 

 日本のエース・上野由岐子を筆頭に、山本優、我妻悠香ら日本代表強化指定選手を多数そろえる。今季は、上野の下顎骨折の影響で濱村ゆかり、勝股美咲ら若手投手陣にも登板機会が多く与えられ、濱村が5勝、2年目の勝股がチーム最多の7勝を挙げる活躍を見せた。一方で、ベテラン・上野も6節のシオノギ製薬戦で自身7度目となるノーヒットノーランを達成するなど、健在ぶりをアピール。打撃では、日本代表の四番・山本を筆頭に勝負強い打者がそろっているだけに、投手陣の出来がV奪還のカギを握る。

画像: シーズン途中でケガを負ったものの、5勝でチームを支えたビックカメラ高崎・上野 写真提供◎BS11

シーズン途中でケガを負ったものの、5勝でチームを支えたビックカメラ高崎・上野
写真提供◎BS11

リーグ2位:Honda(15勝7敗)

 1節で太陽誘電に今季初黒星を喫すも、以降は無敗で2節まで2位をキープ。3節、4節でそれぞれ1敗したが、5節を終えた時点で首位・ビックカメラ高崎、デンソーに次ぐ単独3位につけた。6節で太陽誘電、7節でトヨタ自動車に勝利し2位に浮上すると、以降はその座をキープ。勝敗数では豊田自動織機、トヨタ自動車と並んだが、当該チームの勝敗により、自己最高の2位で2015年以来4年ぶりとなる決勝トーナメント進出を決めた。

 昨季10位から2位浮上の立役者となったのは3年目左腕のジェイリン・フォード。昨季の7勝を大幅に上回る12勝(リーグトップ)と大車輪の活躍を見せた。また今季は、チームがかねてより力を入れてきた打撃強化の面でも結果が出た。チーム打率はビックカメラ高崎、トヨタ自動車の.252に次ぐ.247。チーム打点はトヨタ自動車の84点、ビックカメラ高崎の76点に次ぐ68点。チーム本塁打数は22本でリーグ1位を記録。2015年大会(4位)以上の成績を狙う。

画像: チーム最高、リーグ4位の打率.354をマークしたHondaの田井静華 写真◎高塩隆(ソフトボール・マガジン編集部)

チーム最高、リーグ4位の打率.354をマークしたHondaの田井静華
写真◎高塩隆(ソフトボール・マガジン編集部)

リーグ3位:豊田自動織機(15勝7敗)

 開幕戦で太陽誘電、1節でHondaに敗れ開幕2連敗と苦しいスタートとなったが、4節からの3連勝で前半戦勝ち越しに成功(5位)。後半戦は6節から怒涛の8連勝で一気に追い上げると、最終節でHonda、トヨタ自動車と並んだが、当該チームの勝敗により、昨季と同じ3位でリーグ戦を終えた。

 昨季終了後にエースのケイラニ・リケッツが退団し、あらたにダラス・エスコベドが加入。このエスコベドが、10勝(6敗)でチームをけん引した。チーム打率.228は4チームの中で一番低いが、チーム守備率リーグトップをマークした堅い守備を武器に、ここまで勝ち上がってきた。1回戦で当たるトヨタ自動車とは、今季リーグ戦では1勝1敗と五分。相手エースのモニカ・アボットを攻略できるかが、勝敗のカギを握る。

画像: 昨季以上の成績を狙う豊田自動織機で主将としてチームをけん引する洲鎌夏子 写真◎上野弘明(ソフトボール・マガジン編集部)

昨季以上の成績を狙う豊田自動織機で主将としてチームをけん引する洲鎌夏子
写真◎上野弘明(ソフトボール・マガジン編集部)

リーグ4位:トヨタ自動車(15勝7敗)

 3節で戸田中央総合病院、デンソーに敗れて3勝4敗と一時は負け越すも、4節から4連勝と巻き返し7勝4敗の単独4位で前半戦を終えた。リーグ再開後は6節で2連勝も7節、8節と負けが込み、5位まで落ち込む。2009年以来続いていた決勝トーナメントの連続出場も危うくなったが、9節から5連勝を飾り、ギリギリで滑り込んだ。Honda、豊田自動織機と勝敗数で並んだが、当該チームの勝敗により、4位でリーグ戦を終えた。

 リーグ戦では今までにない苦しい戦いが続いたが、一発勝負の決勝トーナメントでは十分優勝を狙える力はある。エースのモニカ・アボットを筆頭に、チームにはアメリカ代表、日本代表強化指定選手が多数名を連ねる。投手陣は防御率トップのアボットを軸に、そしてチーム打率トップの高い打力を武器に、4位からの下克上を狙う。

画像: 絶対的エースのアボットを軸に、トヨタ自動車は4位からの下克上を狙う 写真◎上野弘明(ソフトボール・マガジン編集部)

絶対的エースのアボットを軸に、トヨタ自動車は4位からの下克上を狙う
写真◎上野弘明(ソフトボール・マガジン編集部)

 令和初のチャンピオンに輝くのはどのチームか。日本トップレベルの戦い幕が、間もなく切って落とされる――。

画像1: リーグ4位:トヨタ自動車(15勝7敗)

なお、決勝トーナメントの模様は、BS11にて放送予定。
■放送時間
11月16日(土)20:00~21:54
11月17日(日)19:00~20:54

画像2: リーグ4位:トヨタ自動車(15勝7敗)

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