※写真上=明生を叩き込み、4場所ぶりの勝ち越しを決めた千代の国
写真:月刊相撲

千代の国(叩き込み)明生

 今場所の優勝争いは中日を終えて、白鵬が全勝で単独トップ。1敗で魁聖、矢後、千代の国の平幕3人が追う展開となっていた。前半は苦戦続きの白鵬だったが、徐々に磐石の相撲に変わってきており、優勝争いの興味という点でも1敗の力士たちについていってほしかった。しかし、1敗を守ったのは千代の国だけだった。

 千代の国の対戦相手は3日目から6連勝と調子を上げている明生。立ち合いから千代の国が突き起こして前に出るが、明生も土俵際でイナして体勢を入れ替える。千代の国は土俵に詰まりながらも突き返し、明生が逆襲に転じるところをよく見て叩き込み、昨年5月場所以来4場所ぶりの勝ち越し決定。インタビュールームに呼ばれた千代の国は、満面の笑顔を見せてくれた。

 昨年5月は12勝を挙げて初の三賞となる敢闘賞を獲得。続く名古屋場所でも勝ち越しまであと2番としながら、12日目に左ヒジを負傷し翌日から休場した。このケガの影響で9月、11月も負け越したが、随所に千代の国らしい相撲を見せて館内を沸かせてくれた。

 不利な体勢になっても絶対にあきらめないのが持ち味。常に全力を出し切る激しい相撲だ。そのためケガも多く、満身創痍の状態。休場は15回に及ぶが、「今場所は痛めているところも少なく、思い切り取れている」と語る。

 昨年10月に長女が誕生し、「子供と過ごす時間はリラックスできる」と好調につながっている。「子供の記憶に残るまで相撲を取りたい。目標は三役昇進」と言う。白鵬の優勝決定を1日でも伸ばすため、自身の三役昇進に近づくためにも、1敗をキープしていきたい。

文=山口亜土


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