今場所の番付で東幕下2枚目と最高位を更新し、十両が目前に迫った琴鎌谷。佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)の長男で、元横綱琴櫻の孫に当たるサラブレッドだ。

※写真上=初めて大銀杏を結って十両の土俵に上がり、明瀬山を押し出した琴鎌谷(左)
写真:月刊相撲

 3日目は初めて十両と割が組まれ、初めて大銀杏を結った。大銀杏は松戸市の部屋で結い、電車に乗って国技館へ。「途中で大銀杏が崩れないか心配でした」と初々しいが、誇らしい気持ちもあっただろう。

 この日の対戦相手は明瀬山。埼玉栄高の12年先輩に臆することなくぶつかっていった。すぐに右を差し、左上手をつかむと左からの上手出し投げで崩して頭をつける有利な体勢に持ち込んだ。相手の巻き替えを許さず、上体が起きたところを、廻しを離して押し出した。これで2連勝と関取に一歩近づいた。

「左上手は意地でも離さないぞと思った。途中で相手の下手が切れたので、あとは落ち着いていけば突き落としは食わないなと思いました」と振り返る。「緊張がないわけではないけど、落ち着いて取れました」と頼もしい。

 埼玉栄高からは後輩がどんどん入門してきて、幕下入りしている。「昨年は後輩が上がってきて、焦りもあって相撲が雑になっていた。今年になって、やれることをやろうと思うようになって、稽古場でも力が出るようになってきた」と語る。

 高校の1年先輩の貴景勝からは「地力はついてきたから、自信を持っていけ」とアドバイスされた。今年になっての2場所はともに5勝2敗の好成績。今場所でも5勝を挙げれば、新十両は濃厚だろう。

 十両に上がれば、父の四股名である琴ノ若を名乗る予定。さらに大関に上がれば祖父の琴櫻を受け継ぐ話もある。大きな期待がかけられている琴鎌谷の今後に注目だ。

文=山口亜土


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