序盤の5日目を終えて、全勝は横綱鶴竜、白鵬と平幕の友風、照強の4人だけとなった。1敗で大関髙安ら5人が続く。

※写真上=圧倒的に分のいい碧山に対して、慎重な取り口で全勝を守った白鵬
写真:月刊相撲

 6日目は平幕の照強、友風が初黒星を喫し、2横綱による優勝争いとなりそうな予感。先に上がった鶴竜が遠藤に攻め込まれながらも、土俵際できわどく叩き込み全勝を守ると白鵬が土俵に上がった。

 白鵬の対戦相手は碧山。これまで白鵬の19勝1敗で、1敗は不戦敗によるもので、相撲を取って負けたことはない。そんなお得意様相手だったが、白鵬は慎重だった。

 式守伊之助の軍配が返っても、なかなか仕切りに入らず立ったまま。碧山も中腰の体勢で白鵬と睨み合う。四つは右の相四つで、組めば白鵬に分があるだけに、碧山としては突き押しに徹するしかない。相手の攻めは読めても、白鵬自身の作戦が決まらなかったのだろうか。

 軍配が返って1分以上経って立ち上がった2人。突き放す碧山に対し、白鵬も突っ張りで応戦した。馬力勝負では碧山に分があるが、白鵬は下からうまくあてがって、相手の突きの威力を半減。両者の動きがいったん止まるも、再び前に出てきた碧山を右に動きながら叩き込み、全勝を守った。

「行きすぎず、守りすぎず」と取り口を振り返った白鵬。全勝は横綱2人だけとなったが、「このまま連勝を続けていきたいね」と43回目の優勝を目指す。

 白鵬の立ち合いの駆け引きについて、土俵下で見守った境川審判部長代理(元小結両国)は、「白鵬は第一人者なんだから、後味が悪いよ」と苦言を呈していたが、白鵬には絶対に優勝したい理由がある。大銀杏を結ってくれる特等床山の床蜂が名古屋場所限りで停年となる。最後に優勝パレードのオープンカーに乗せてあげたいのだ。

文=山口亜土

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