大関復帰を目指す貴景勝が幸先よく連勝スタート。3日目は夏場所優勝の朝乃山と注目の若手対決を迎えた。今場所の朝乃山は御嶽海、栃ノ心を破って連勝と好調をアピール。貴景勝にとっては、序盤戦のヤマ場と言えた。

※写真上=厳しい立ち合いで、朝乃山を一蹴した貴景勝。3連勝と星を伸ばした
写真:月刊相撲

 突き押し相撲の貴景勝と本格的四つ相撲の朝乃山。どちらが勝っても、勝負はあっけないかもと思われたが、やはり2秒足らずで決まってしまった。

 朝乃山は貴景勝の上体を起こそうと右からカチ上げていったが、右手が伸びず効き目がない。そこからモロ手で押していこうとするところを叩かれ、バランスを崩して前に落ちた。

「足が出なかった」と悔しがった朝乃山だが、作戦の失敗だった。力強く踏み込んで、左上手を狙う立ち合いがよかったのではないか。右からカチ上げて右差しを狙ったのだろうが、カチ上げで貴景勝を弾き飛ばすことができなかった。

「差されたり、廻しを取られたら負けるので、突き放していくことだけ頭に入れていた。相手はいい立ち合いをしていたので、自分も負けないようにいった」と貴景勝。立ち合いが厳しかったことが、朝乃山にペースを握らせなかった要因だ。

 大関から陥落した場所で10勝以上を挙げて、返り咲きに成功した5人は、初日から3連勝しており(栃東の2回目は3日目に初黒星)、貴景勝にとっては心強いデータだが、「3連勝したといっても、簡単にいくとは思っていない。明日のことに気持ちを切り替えて、一つずつ積み重ねていくだけです」と気を引き締めていた。

文=山口亜土

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