名古屋場所で9勝を挙げて技能賞を獲得した炎鵬が今場所も元気だ。序盤の5日間で4勝し、この日は金沢市立西南部中の同級生・輝と顔が合った。

※写真上=石川県の同郷同級生対決は炎鵬に軍配が上がり、先場所の雪辱を果たした
写真:月刊相撲

 先場所の中学以来となる対戦は輝が潜ろうとする炎鵬を突き起こして快勝したが、今回は炎鵬が対策を練って臨んだ。

 低く頭から当たった炎鵬は突っ張りながら、横へ横へと動いて攪乱した。潜らせてくれないとみての作戦だ。そして、動きの中で、輝の右足を取ろうとすると、輝は足を引いて後退。炎鵬はそのスキを見逃さなかった。一気に前に出て押し出した。

「押されたけど、我慢できたのがよかった。足を取りにいったとき、相手が慌てたのがわかったので、冷静に取れた」と振り返る炎鵬。

 敗れた輝は、「途中までは落ち着いて対応できていたんだけど、最後に上から下にいっちゃった感じ。もっと下から攻めないといけないのに」と悔やんだ。

 巡業地の夜など、2人で食事に行ったりするが、「勝負は始まっている」と相撲の話はしないそうだ。

 炎鵬にとって輝は、「意識しないようにしても意識する」特別な存在で、「輝に勝てて素直にうれしい」と喜んでいたが、輝は「もう特別な存在じゃないです。やりにくいこともない」と悔しさをにじませていた。

 この日は5連勝の貴景勝に土がつき、ただ1人全勝でベテランの隠岐の海が単独トップ。鶴竜、豪栄道が2敗目を喫して、誰が優勝するのかわからない展開となった。1敗を守った炎鵬にもチャンスがあるかも。

文=山口亜土

おすすめ記事

相撲 2019年9月号

This article is a sponsored article by
''.