幕内の優勝争いは2敗の5人のうち勝ったのは明生、貴景勝だけ。3敗で御嶽海、朝乃山、隠岐の海、宝富士、剣翔が追いかける展開となった。残り4日、4敗力士までチャンスがあるかもしれない。

※写真上=千代鳳の寄りをこらえる照ノ富士。このあと逆襲に転じて6連勝
写真:月刊相撲

 幕内も熱いが、幕下も盛り上がっている。優勝を争うのは幕内上位で取っていた3人。元前頭筆頭の千代の国が巨東を突き出して全勝を守ると、元大関の照ノ富士と元小結の千代鳳が土俵に上がった。

 照ノ富士は両ヒザのケガに加え、糖尿病も患って5場所連続休場し、序二段から再スタート。復帰4場所目で幕下中位まで戻ってきた。千代鳳は右肩、左ヒザなどのケガで低迷。一時は三段目まで落ちたが、復調してきた。今場所は西7枚目で、全勝なら十両復帰となる。

 仕切りから気合が入る両者。互角の当たりから差し手争いとなり、左を差し込んだ千代鳳が前に出る。照ノ富士は左下手を取ってしのぐと左のカイナを返し、右上手を取って逆襲の寄り。上手が切れたが、右から抱え込んで前進し、極め倒した。

「最初の仕切りから向こうが気合入っているから、熱くなりそうだったけど、ハーッと息を吸って落ち着いた。あのまま気合を入れていたら、冷静に対処できなかったと思う」と振り返った照ノ富士。

「昔から何回も対戦して歳も近い。お互いケガで落ちていて、どっちももう1回上がろうとしている。気を抜いたら勝てないと思っていた」と難敵を退けた。

 13日目に幕下優勝を懸けて、千代の国との一番が組まれる。27枚目の照ノ富士としては、優勝はともかく全勝したい。全勝なら来場所は4枚目ぐらいで、勝ち越せば関取復帰に大きく前進するが、6勝なら10枚目前後で全勝しなければ上がれない。

「変なことは考えないで、自分の相撲を取り切りたい」と照ノ富士は決戦に向けて気を引き締めた。

文=山口亜土

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