2日目は大波乱の1日となった。初日に左足首を負傷した大関豪栄道はこの日から休場、出場した大関以上3力士がすべて敗れ、大関取りの関脇御嶽海にも黒星がついた。

※写真上=大関貴景勝を上手出し投げで土俵に這わせた朝乃山
写真:月刊相撲

 まだ2日目が終わったばかりなのに、役力士の勝ちっ放しは新小結の朝乃山だけになってしまった。今場所も誰が優勝するのかわからないサバイバル戦となりそうな雰囲気だ。

 大関に復帰した貴景勝と対戦した朝乃山は、立ち合いで先手を取ると相手のイナシに乗じて右を差して前進。土俵際で懸命に残す貴景勝を左上手からの出し投げで仕留めた。

「イナシは頭にあったので、そこをうまく差せました。立ち合いもしっかり踏み込めたと思う」と振り返った。朝乃山としては珍しい出し投げの決まり手に、「あそこは寄り切るのがいいんでしょうけど、相手の体重が前にかかっているのが分かったので、体が反応しました」と冷静に取れた。

 朝乃山は夏場所で平幕優勝を果たしたが、翌名古屋場所は上位に上がって7勝8敗と負け越し。力のなさを実感し、夏巡業で精力的に稽古して、秋場所は10勝を挙げ新小結の座をつかんだ。地力は急上昇中だ。

 3日目は横綱白鵬と対戦が組まれている。「何も考えず、思い切り前に出るだけですね。横綱を慌てさせたいです」と語る。

 今場所注目の御嶽海の1学年下に当たる朝乃山。この年代が今後の相撲界の中心となっていくだろう。白鵬を破るようなことがあれば、今場所は朝乃山を中心に動いていくかもしれない。

文責=山口亜土

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