前日まで1敗力士が8人(休場の若隆景を含む)いた幕内のトップグループだが、次々と敗れて、6日目を終えて白鵬が単独トップに立ってしまった。

※写真上=元大関照ノ富士が荒篤山を一蹴、幕下10枚目で3連勝と復調を見せた
写真:月刊相撲

 髙安と貴景勝の両大関も相次いで敗れて、それぞれ4敗、3敗と勝ち越しすら心配される内容。大関取りの御嶽海も3連敗で4敗目と場所後の昇進はお預けとなった。

 幕内の土俵が今一つ盛り上がらない中、元大関の照ノ富士が幕下上位で奮闘している。両ヒザのケガ、内臓疾患で5場所連続休場し、序二段から復帰した今年の春場所から4場所、大勝ちを続けて西幕下10枚目まで戻ってきた。

 場所ごとに相撲内容もよくなってきて、九州場所前の稽古では関取衆相手に10連勝するなど復調してきた。

 この日は3連勝を懸けて荒篤山(荒汐)と対戦。相手の突き押しを受けて、つかまえることができなかったが、イナシにも危なげなく足を送り、右突き手をはね上げて横向きにさせると、そのまま送り出した。

「押されることはないと思っていたので、自信をもって落ち着いて下から攻めようと思っていた」と照ノ富士。イナされても「余裕はありました」と語る。

 次の対戦相手は7枚目の芝(木瀬)。そこを勝てば、自分より下の番付が対戦相手となる。全勝しなければ、十両復帰は叶わないが、「今場所で復帰できたらうれしいけど、できなかったら来場所でと思っている」と焦りはない。

「東京オリンピック前に幕内に上がりたい。名古屋場所で幕内にいればいいと思っている」と場所前に語っていた。

 オリンピックに関取衆がどうかかわるのかは、まだわからないが、長野冬季オリンピックでは土俵入りに各国の先導役も務めた。

「オリンピック前に幕内に」。それをモチベーションに元大関は頑張っている。

文=山口亜土

おすすめ記事

相撲 2019年11月号


This article is a sponsored article by
''.